世界保健機関(WHO)は、中国やアメリカ、韓国、日本などで感染者が増えている新型コロナウイルスのオミクロン型の派生型「EG・5」を、「注目すべき変異型」に指定しました。
WHOは9日、オミクロン型の派生型「EG・5」のリスク評価を発表し、重症化リスクが増しているとは確認されていないものの、免疫をすり抜けるなど感染力が強くなっているため、公衆衛生上のリスクになり得るとされる「注目すべき変異型」に指定しました。
WHOによると、「EG・5」は中国のコロナ感染者の30%、また日本でも11%以上を占めるとされ、世界的に増加傾向にあるといいます。「EG・5」が世界全体の感染例に占める割合は6月19~25日には7・6%だったものの、約1カ月後の7月17~23日には17・4%にまで上昇しました。
テドロス・アダノムWHO事務局長は、9日の会見で「感染者や死者の急増につながる恐れのある危険な変異型が出現するリスクは残っている」と、警鐘を鳴らしました。 一方、アメリカの疾病対策センター(CDC)も、全国のコロナ感染者における「EG・5」の割合が17%を占め、最も多くなったと発表しています。
WHOは新型コロナの緊急事態宣言を5月5日に終了したものの、長期的な制御が必要としています。会見でテドロス事務局長は各国に対し、コロナの罹患率や死亡率データのWHOへの報告、ワクチン接種の継続などを勧告しました。
2023年8月10日(木)
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