危険な暑さが続いた8月、熱中症で救急搬送された人は全国で3万4000人余りと、8月としては過去3番目に多くなったことが、総務省消防庁のまとめでわかりました。
総務省消防庁によりますと8月に、熱中症で病院に救急搬送された人は全国で3万4835人と、昨年8月(2万252人)の1・7倍となり、8月としては統計を取り始めた2008年以降、3番目に多くなりました。
このうち、死亡したのは48人で、入院が必要な「重症」や「中等症」が合わせて1万1176人、「軽症」が2万3456人でした。
年齢別では、65歳以上の高齢者が1万9158人と半数以上を占めました。また、18歳以上65歳未満が1万2393人、7歳以上18歳未満が3097人、7歳未満が187人となっています。
場所別では、住居が1万4602人と最も多く、次いで、道路が5378人、屋外の競技場や駐車場が4386人などとなっています。
都道府県別では、東京都が2277人と最も多く、次いで、大阪府が2233人、北海道が1847人などとなっていて、高知県を除く46都道府県で昨年8月を上回りました
気象庁によると、8月の平均気温は平年と比べ、北日本で3・9度、東日本で2・1度それぞれ高く、1946年の統計開始以降、8月として最も高くなりました。
特に北日本の気温の高さが際立ち、青森県で初めて38度を上回り弘前市では39・3度に達したほか、札幌市では気象庁が統計を取り始めた1876年以降最も暑い36・3度を観測しました。
これに伴い熱中症の搬送も北日本を中心に昨年より大幅に増え、北海道と秋田県では約10倍、青森県で7・3倍、岩手県で5・7倍、山形県で4・3倍、新潟県で3・2倍などとなっています。
気象庁によりますと、この先2週間は全国的に暖かい空気に覆われやすく平年よりもかなり気温が高くなる見込みで、総務省消防庁は「エアコンを使ったりこまめに水分をとったりするなど熱中症への対策を続けてほしい」と呼び掛けています。
2023年9月22日(金)
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