新型コロナウイルスの患者数が増えています。東京都内にある病院では、感染力が強いとされる新たな変異型、通称「エリス」の割合が増えて、一般の医療にも影響が出ています。
全国約5000の定点医療機関から8月28日~9月3日の1週間に報告された新型コロナウイルスの感染者数は計10万1289人に上り、1医療機関当たり20・50人で、法的な位置付けが5月8日に「5類」に引き下げられて以降、最も多くなっています。
現在、感染が広まっているのは世界保健機関(WHO)が8月、注目すべき変異型に指定したオミクロン型の新たな変異型「EG・5」、通称「エリス」とみられています。
東京都品川区にある昭和大学病院では、8月に入ってEG・5の割合が増え、コロナ患者を解析した結果、約6割がEG・5だということです。現在、コロナ病床12床に対し44人が入院していて、5類移行後最多です。一般病床も使って対応に当たり、通常の医療にも影響が出始めています。
昭和大学病院の相良博典院長は、「(入院患者の)7割ぐらいが高齢者かなと思います。通常の医療業務に関してもかなり影響が出てきている。恐らく、かなり市中感染は増えているだろうと思います。まだまだ、もうちょっと増えていくだろうと思います」と話しています。
感染力がやや強いとされるEG・5の特徴については、「ほとんどが中等症から軽症。重症はそれほど多くない。今、流行しているEG・5に関しては、従来、我々が接種してきたワクチンは効きにくいと思いますので今度、認められた新たなワクチン、それを早めに接種する必要性があろうかと思います」 と話し、高齢者など重症化リスクの高い人に感染を広げないよう、場面に応じた感染対策を取るよう呼び掛けています。
2023年9月11日(月)
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