今年8月から「指定薬物」として規制されている大麻に含まれる成分の1つ「THCH」を含む食品やカプセルを摂取して病院に救急搬送される事例が寄せられているとして、国民生活センターが注意を呼び掛けています。
「THCH」は、大麻に含まれる「カンナビノイド」という化学物質の1つで、幻覚作用や記憶への影響、薬物依存などの健康被害が懸念されるなどとして、国内では今年8月4日から「指定薬物」として輸入や製造、販売のほか、所持や使用などが禁止されています。
国民生活センターによりますと、今年7月末までの1年間に「THCH」を含む食品などを摂取して救急搬送された事例が、全国の消費生活センターや医療機関などから合わせて4件寄せられたということです。
このうち、通販サイトで購入した「THCH」の成分を含むカプセルを飲んだ40歳代の女性が上半身と顔がしびれて激しいめまいを感じた後に救急搬送され、そのまま2日間、意識不明となった事例や、20歳代の女性がグミを食べた後に気分が悪くなり、「幻覚が見える」などと訴えて救急搬送された事例などが報告されているということです。
国民生活センターによりますと、規制の前はリラックス効果をうたった「THCH」を含むグミやクッキーなどの商品が大手通販サイトでも販売され、また、現在も一部のネットのフリーマーケットなどで取り引きされている実態があるということです。
国民生活センターは、「THCH」を含む商品には絶対に手を出さないよう注意を呼び掛けています。
2023年9月6日(水)
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