総務省消防庁は27日、今年5~9月に熱中症で救急搬送されたのは全国で9万1467人だったとの確定値を発表しました。2018年の9万5137人に続いて、過去2番目の多さでした。
今年は5月中旬から各地で真夏日を記録し、気象庁によると7~9月の平均気温は3カ月連続で過去最高を更新。搬送者数も高止まりし、月別では5~7月と9月が過去2番目、8月も過去3番目に多くなりました。
搬送後最初に行われた診断で死亡が確認されたのは107人で、3週間以上の入院を必要とする重症が1889人、短期入院の必要な中等症が2万7545人、軽症が6万1456人でした。
年齢別では、65歳以上の高齢者が5万173人と半数あまりを占め、次いで、18歳以上65歳未満が3万910人、7歳以上18歳未満が9583人、7歳未満が801人となっています。
場所別では、住居が3万6541人と最も多く、全体の4割近くを占め、次いで道路が1万5186人、屋外の駐車場や競技場などが1万1742人でした。
この夏は青森県で初めて38度を上回ったほか、札幌市では過去最高の36・3度を観測するなど北日本でも暑さが際立ち、これに伴って搬送者も1万2032人と昨年(5512人)の2倍以上に上りました。
総務省消防庁は、「全国的に暑い日が続いたので熱中症の搬送者数も多い日が続いた。来年に向けて厳しい暑さに慣れていない北日本での熱中症対策の普及や啓発をこれまで以上に進めていく」と話しています。
2023年10月28日(土)
0 件のコメント:
コメントを投稿