意図しない妊娠を防ぐ「緊急避妊薬」について、医師の処方がなくても薬局の店頭で適正に販売できるか調査研究を行うため、日本薬剤師会が11月28日から全国の約150の薬局で試験的に販売することになりました。
「緊急避妊薬」は避妊の失敗や、性暴力などによる意図しない妊娠を防ぐために使われていて、性行為から72時間以内に服用すれば、妊娠を一定程度防ぐことができます。
国内では現在、医師の処方が必要ですが、厚生労働省の検討会は今年6月、医師の処方がなくても適正に販売できるか検証するため、一部の薬局で試験的に販売する調査研究を行うことを決めました。
これを受けて、日本薬剤師会が11月28日から全国約150の薬局で試験的に販売することになりました。
日本薬剤師会によりますと、購入できるのは調査研究への参加に同意した16歳以上の人で、16歳以上18歳未満の人は保護者の同意が必要になるということです。
販売価格は7000円から9000円までを想定しているということです。
また、16歳未満の人に対しては薬局が産婦人科医などを紹介するということです。
これらの薬局は、研修を受けた薬剤師がいて、夜間や土日、祝日も対応が可能、近隣の産婦人科と服薬後に連携できて、個室があるなどプライバシーを確保できる、といった条件を満たしたところを地域ごとに選定したということです。
購入した人にはアンケートも行い、検証に役立てることにしています。
2023年11月16日(木)
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