山口県光市の診療所が12月2日に季節性インフルエンザのワクチン接種のために訪れた子供を含む家族4人に、誤って新型コロナウイルスのワクチンを接種していたことが28日、県や市への取材でわかりました。7歳と5歳の子供にも、12歳以上用の新型コロナワクチンを接種していたということです。
光市などによりますと、12月2日、市内の診療所でインフルエンザのワクチンを接種しにきた30歳代の夫婦と、7歳の女の子、5歳の男の子の家族4人に、誤って新型コロナウイルスのワクチンを接種するミスがありました。
本来、11歳以下には小児用のワクチンを打たなければならないところを、7歳と5歳の子供にも12歳以上用の新型コロナワクチンを接種していたということです。
接種の直後にスタッフがミスに気付き、家族に謝罪するとともに、当日、光市に電話で報告し、家族の健康状態の確認を定期的に続けているということです。
この問題について、光市は山口県を通じて国にも報告しましたが、公表しておらず、理由についてインフルエンザワクチンは任意の接種のためだとしています。
誤ったワクチンを接種された女性は、「希望していない上、子供に大人と同じ新型コロナのワクチンが誤って接種されたことで、子供の今後の影響が不安だ。こうした誤接種が起きないよう、すべての医療機関で再発防止につなげてほしい」と話しています。
2023年12月28日(木)
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