厚生労働省が27日に公表した2023年1年間の人口動態統計(外国人も含む)の速報値で、千葉県内で生まれた赤ちゃんの数(出生数)は3万6779人で、記録が残る1947年以来、過去最少となりました。前年(確定値)の3万6966人よりも187人減りました。「静かなる有事」(内閣官房幹部)である少子化が加速している実態が浮き彫りになりました。
死亡数は7万3721人で、前年よりも1463人増えました。出生数と差し引きした自然減は3万6942人でした。
非婚化も進み、出生数を左右する婚姻数は2万3203組で、前年から1621組減りました。
出生数の年別の推移をみると、第2次ベビーブームさなかの1973年に8万2960人とピークになって以来、なだらかに減少傾向が続きました。1989年に平成に入ると、5万人台前半でほぼ推移し、2012年には5万人を、2021年には4万人を割りました。
このまま将来の社会の担い手が減り続ければ、千葉県にとどまらず、国全体の活力が損なわれます。
政府は「次元の異なる少子化対策」を打ち出し、今国会には児童手当の拡充などを盛り込んだ関連法案を提出しています。
県も現在、2024年度から4カ年の地方創生総合戦略の改定作業を進めています。ここで今後の人口ビジョンを示し、子供を育て、はぐぐむための方向性を示します。
2024年2月27日(火)
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