東京都は12日、都内に住む5歳未満の男児がはしかに感染したことが確認されたと発表しました。
都によると、男児は2月下旬に家族と南アジアから帰国し、3月3日午後、足立区の「びっくりドンキー足立東和店」を利用し、3月4日に発熱しました。最初に受診した医療機関では、はしかと診断されなかったものの、その後、発疹の症状が出たため、9日に別の医療機関を受診したところ、はしかと診断されました。入院中ですが、快方に向かっているといいます。
都内でのはしかの確認は今年3人目。
はしかは、発熱や発疹が出るウイルス性の感染症で、感染力が極めて強く、肺炎や脳炎など重い合併症を引き起こすなど重症化する場合もあります。
都は、はしかは予防接種で防げる病気で、1歳の時と、小学校に入学前の1年間の合わせて2回ワクチンを接種することが必要だとしていますが、昨年度の都内の2回目の接種率は92・0%と、前年より1・2ポイント下がって集団免疫を得る目安となる95%を下回っています。
都は、昨年の夏、ヘルパンギーナや咽頭結膜熱など主に子供がかかる感染症が流行したことから、保護者が医療機関での接種を控えるケースが増えたことが要因とみています。
都の担当者は、「2回目の接種は、小学校就学前の3月まで公費負担で受けられるので、対象の人は早期の接種を検討してほしい」と呼び掛けています。
2024年3月13日(水)
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