アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)のサミュエル・ロジャー・カンバ保健相は19日、ウイルス感染症のエムポックス(サル痘)の感染者と死亡者が増加していると語りました。一方、医療関係者によると、日米両国は同国にワクチンを送る方針です。
カンバ保健相は記者会見で、今年に入っての累計感染者は数日間で1万6000人から1万6700人に、死亡者は548人から570人強に増加したと語りました。
一方、ある医療関係者は、アメリカが5万回分のワクチンを送ると約束したと明かしました。日本も19日、子供用に350万回分を送付することに同意したといいます。
カンバ保健相は、「来週にはワクチンの第一回接種分が到着することを望んでいる」と述べました。
人口約1億人のコンゴでは、全26州で感染が確認されています。
世界保健機関(WHO)はコンゴなどアフリカ各国での感染拡大を受けて14日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、19日には「関係地域へのワクチン接種戦略・計画の迅速な適用」を含む新たな指針を発表しました。
2022年の流行時、エムポックスワクチンは、ヨーロッパとアメリカでは入手できたもののアフリカ諸国では確保できないという深刻な不平等が生じていました。
2024年8月20日(火)
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