2024/11/13

🟩認知症新薬「ドナネマブ」の薬価は年308万円、20日から公的医療保険適用に

 厚生労働相の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)は13日、アメリカの製薬大手イーライリリーが開発したアルツハイマー型認知症の治療薬「ドナネマブ」(商品名・ケサンラ)への公的医療保険適用を承認しました。公定価格(薬価)は、患者1人(体重50キロの場合)当たり年間約308万円となる見込み。費用の大部分は公的保険で賄われます。20日から適用され、年内にも医療現場で使用が始まります。

 薬価は、1瓶350ミリグラム6万6948円に設定しました。原因物質を脳内から除去する薬としては昨年12月に保険適用された製薬大手エーザイなどの「レカネマブ」(商品名・レケンビ)に続いて2例目。2033年度には2万6000人への投与が予想されます。

 ドナネマブは、患者の脳内に蓄積する異常なタンパク質を取り除き、病気の進行を抑える効果が期待されています。点滴で月1回、最長1年半投与します。

 薬価が高額なため、患者の自己負担に上限を設ける「高額療養費制度」が適用され、年収に応じた支払額となります。

 2024年11月13日(水)

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