千葉県疾病対策課は25日、習志野保健所管内(習志野市、八千代市、鎌ケ谷市)で結核の集団感染が発生し、厚生労働省に報告したことを発表しました。昨年7月に1人の感染が判明。漫画喫茶で広がって計6人が感染し、うち4人が発病しました。全員が適切な治療を受け、快方に向かっているとしています。
同課によると、昨年7月24日、病院から県に患者1人の発生届があり、その40歳代の男性が漫画喫茶を長期利用していたことがわかりました。今年1月以降、漫画喫茶で接触のあった他の利用者と従業員計7人の健康診断を実施し、発病者2人と感染者1人が確認されました。このうち1人は2月3日、発熱と呼吸困難で救急搬送され、肺結核と診断されました。2月中旬以降に調査対象を拡大して接触者8人を調べたところ、発病者1人と感染者1人が新たに確認されました。
結核については、同一の感染源が2家族以上にまたがって、20人以上を感染させた場合、集団感染に認定します。発病者1人は感染者6人分と計算するため、今回の事例も集団感染に該当しました。
2014年の千葉県内の結核患者の新規登録数は493人。集団感染事例は2023年にも1件発生しています。
県は 結核の初期症状について風邪の症状とよく似ているとし、2週間以上せきが続く場合は医療機関を受診するよう呼び掛けています。
2025年4月27日(日)
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