福島県内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。例年はお盆以降に感染者数がさらに増える傾向にあるため、医療関係者や県は対策を取るよう促している。
県が20日発表した感染症発生動向調査週報によると、11〜17日は県内48カ所の定点医療機関から1カ所当たり7・77人の感染者が報告された。前週から2・44人増え、2週間前の3・25人の2・4倍近くになった。
福島医大医学部感染制御学講座の山藤(さんどう)栄一郎主任教授は、新型コロナの感染者数がお盆以降に増える要因を「お盆で人の移動や人との接触が増える上、室内でエアコンをつけていることで、換気が不十分になる」と分析し、エアコンの使用中も窓を少し開けておくことを勧めている。
昨年の新型コロナによる死者数は全国で3万人を超え、インフルエンザの10倍以上だった。山藤主任教授は「どうしても換気ができない場合は、必要に応じてマスクを着用するなど、感染対策を講じてほしい」と呼び掛けた。
県の感染症発生動向調査週報(11〜17日)によると、両頬などに赤い発疹が出る伝染性紅斑(リンゴ病)の感染者数は県内28カ所の定点医療機関1カ所当たり0・82人だった。前週から1・18人減り、1人を下回ったため、県は31週続いていた警報を解除した。
一方、激しいせきを伴う「百日せき」は15人の感染が報告され、前週(追加報告の8人を含む56人)から41人減少した。
2025年8月21日(木)
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