世界気象機関(WMO)は10月15日、最新の「温室効果ガス公報」を発表し、「2024年の大気中の二酸化炭素濃度が過去最高を記録し、地球が直面する気温上昇問題を深刻化させている」と述べた。
公報が明らかにした3種類の主要な温室効果ガスは、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(亜酸化窒素、N2O)である。データによると、二酸化炭素濃度は過去最高を記録し、排出源は化石燃料の燃焼(排出量の約4分の3を占める)や山火事の頻発で、さらに陸上生態系や海洋などの二酸化炭素吸収量が減少していることに伴い、気候の悪循環を招く可能性があるとのことである。メタンの濃度も過去の記録を更新し、養牛、化石燃料採掘、水稲栽培など約60%は人為的排出源によるものである。一酸化二窒素の濃度も記録を更新し、主に化学肥料の使用、バイオマス燃焼など各種工業プロセスによるものである。
公報はまた、「2023〜2024年に大気中の二酸化炭素濃度の増加幅が3・5ppmに達し、1957年に現代的な測定が始まって以来最大の年間増加幅を記録した」と述べている。
公報は非常に明確で差し迫ったシグナルを出しており、地球の大気中の二酸化炭素濃度は、今から約300万年から500万年前の更新世中期のレベルに戻っていることをデータで示している。当時、人類はまだ現れておらず、世界の平均気温は現在より2〜3度高く、海面も現在より10〜20メートル高かったとのことである。
2025年10月20日(月)
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