全国のがん患者の情報を一元的に管理する「全国がん登録」に基づき、厚生労働省が、がんと診断された人の5年後の生存率を集計し、初めて公表した。前立腺がんや甲状腺がん、小児のリンパ腫などで90%を超えた一方、すい臓がんでは11%余りと、がんの種類によって生存率に大きな差があることがわかった。
「全国がん登録」は、法律に基づいて、がんと診断された人の、がんの種類や進行度、治療内容などの情報の届け出を、全国すべての病院などに義務付けたもので、厚労省は登録された情報をもとに、2016年にがんと診断された人の5年後の生存率を集計し、14日に公表した。
それによると、15歳以上の5年生存率は、前立腺がんで92・1%、甲状腺がんで91・9%、皮膚がんで91・1%と、90%を超えたほか、乳がんで88%、喉頭がんで75・2%、大腸がんで67・8%などとなっている。
一方で、がんの種類によっては5年後の生存率が低いものもあり、すい臓がんで11・8%、胆のうがん・胆管がんで23%。肝臓がんで33・4%などとなった。
また、15歳未満の小児がんの患者の5年後の生存率は、網膜芽腫で97・6%、リンパ腫・リンパ網内系腫瘍で95・7%、腎腫瘍で90・4%などとなっていて12あるすべての分類の平均は82・4%だった。
全国のがん患者の情報を一元的に管理する「全国がん登録」が2016年に開始されて以降、登録された情報に基づく5年後の生存率が公表されるのは初めてで、厚労省は、がん対策の基礎となるデータの1つとして活用していくことにしている。
また、厚労省は2022年と2023年に全国でがんと診断された患者数を公表。2022年は99万930人、2023年は99万3469人で、2020年に新型コロナウイルス流行開始の影響で一時減少したのを除き、ほぼ横ばいが続いている。
2026年1月15日(木)
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