北極海に太平洋側から流れ込む海水の温度が過去20年間で1・5度ほど高くなっていたことがわかり、日本などの研究グループは、海水温の上昇が氷の減少を加速させるメカニズムが生じているとみられるとしている。
北極海の氷の面積は、人工衛星による観測が始まった40年余り前から減少傾向が続いていて、特に北極海の太平洋側の氷の減少が著しいとされている。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)などは、アメリカ・アラスカ州の北側の海底に観測機器を設置し、北極海に太平洋側から流れ込む海水の温度や流れの速さを長期的に観測している。
観測を始めた2000年以降のデータを分析したところ、北極海に流れ込む海水の温度は、最初の5年間の夏の平均では0・36度だったが、2019年までの5年間の夏の平均では1・82度と、およそ20年間で1・5度ほど高くなったということである。
これを海水の流れの速さを考慮して1秒当たりに流れ込む熱の量に換算すると、1・5倍に増えていたことがわかった。
研究グループは、流れ込む海水の温度が上昇して氷が溶けると、日差しが海に吸収されやすくなってさらに水温が上がり、氷の減少を加速させるメカニズムが生じているとみられるとしている。
海洋研究開発機構の伊東素代副主任研究員は、「海の温暖化は生き物などにも影響を与えるので、観測を続けることが重要だ」と話していた。
2026年2月23日(月)
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