アメリカの病院などが進めている、ブタの腎臓を患者に移植する治験に携わる日本人医師が15日、東京都内で最新の経過を発表し、移植した腎臓は最も長い患者で270日余り機能したと報告した。
これは15日、東京都千代田区で開かれたシンポジウムで、アメリカ・マサチューセッツ総合病院の河合達郎医師が発表した。
シンポジウムで河合医師は、重い腎不全の患者にブタの腎臓を移植する手術をこれまで4人に行い、移植した腎臓は、最も長い患者で271日間機能して透析が必要ない状態だったと報告した。
この患者はその後に腎臓のドナーが見付かり、移植を受けて回復したということである。
また、ほかの3人のうち、1人は別の病気で死亡し、残りの2人は今も移植したブタの腎臓が機能しているということで、河合医師らは今後も手術を行いアメリカでの承認を目指すとしている。
動物の臓器などを治療のために移植する「異種移植」を巡っては、ドナーの不足を背景に、日本国内でもブタの腎臓を移植する治験の準備を進める動きが出ている。
シンポジウムでは国立成育医療研究センターの神里彩子部長らが異種移植への理解について国内の3200人余りにアンケートした結果も報告され、全体の52・9%が異種移植を知らず、勧められた場合抵抗感があるとする回答も77%に上ったと紹介された。
河合医師は、「日本ではドナーが圧倒的に足りず、移植を諦めている人が多い。我々の治験の結果も参考にしてもらい、国内での実施について議論してほしい」と話していた。
2026年2月16日(月)
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