2022/08/17

🇻🇺中手骨骨幹部骨折

手の甲の部分に5本存在する中手骨の中央部に生じる骨折

中手骨(ちゅうしゅこつ)骨幹部骨折とは、手の甲の部分に5本存在する中手骨の中央部に生じる骨折。

手は人間が生活する上で最も使用する頻度の高い体の一部であり、けがをしやすい部位です。親指側の第1中手骨から小指側の第5中手骨まで、手の甲に5本存在する中手骨も、けがをしやすい部位で、骨折も日常でよく発生します。

中手骨の骨折は折れる部位によって、指の関節に近いほうから頸部(けいぶ)骨折、骨幹部骨折、基底部骨折に分類されていますが、このうち骨幹部骨折は物が手の甲に当たるなど、強い力が直接骨に加わったり、手をひねる力が加わったりして発生します。

強い力が直接骨に加わると横骨折、手をひねる力が加わると斜骨折を発生し、ともに手の甲が著しくはれ、痛みのために指を動かしにくくなります。

また、横骨折の場合は、指の骨にまたがる骨間筋の収縮作用によって、骨折部の背側がくの字に屈曲変形します。

斜骨折の場合は、骨折による骨のねじれが生じ、指を曲げた時に隣の指と重なる現象、すなわち指交差あるいは回旋変形が現れます。この変形は、指を真っすぐに伸ばした状態ではわかりにくいことが特徴です。骨が短くなる短縮変形もよく発生します。

中手骨骨幹部骨折の検査と診断と治療

整形外科、ないし手の外科の医師による診断では、症状から中手骨骨幹部骨折と判断し、X線(レントゲン)検査を行って確認します。

整形外科、ないし手の外科の医師による治療では、まずは、手で徒手整復して骨を元の位置に戻すことを試みます。

次に、ギプスや添え木(シーネ)による固定を行います、骨折を固定しつつ指を積極的に動かすギプス療法や、ガルベストン中手骨装具などによる装具療法を行うこともあります。

固定には4〜6週間程度を要しますが、期間は年齢、骨折の性質、部位、固定法によって異なり、変形、短縮した場合は再骨折が起きやすいため、より期間を要します。

ギプスなどでは治すことのできない骨折の場合は、手術でネジ(スクリュー)、プレート、鋼線などいろいろな金属固定材料を用いて骨折部を固定します。その後、ギプス固定などを施し、骨折が治癒した後に固定具のネジ、プレート、鋼線を除去します。

骨折による骨のねじれが生じている場合は、手術で骨切りを行って矯正することもあります。

🟩東京都、新たに2万9416人が新型コロナに感染 前週比4827人減、死亡は25人

 東京都は17日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の2万9416人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

 1週間前の同じ曜日(10日)より4827人減りました。新規感染者のうち都外の検体の持ち込みや千葉県のセンター登録分2782人を除いた総数は、2万6634人でした。17日までの週平均の感染者数は1日当たり2万4889・0人で、前週(3万233・0人)の82・3%。

 17日発表の新規感染者を年代別にみると、最多は40歳代の5408人。20歳代の5362人、30歳代の5240人、50歳代の3982人と続きました。65歳以上は3057人でした。

 ワクチンの接種状況別では、2回接種済みが1万9647人、未接種は4641人でした。

 病床使用率は59・7%。都が30~40%で緊急事態宣言の要請を判断するとしている「重症者用病床使用率」は35・7%でした。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者数は、前日から1人減って35人でした。

 一方、都は感染が確認された40歳代から50歳代と、70歳代から100歳以上の男女合わせて25人が死亡したことを発表しました。

 東京都の累計の感染者数は264万4327人となり、累計の死者数は4962人になりました。

 2022年8月17日(水)

🟩全国で新たに23万1499人が新型コロナ感染 6日ぶりに20万人超え、死者286人

 国内では17日午後6時30分の時点で、東京都で2万9416人、大阪府で2万2815人、愛知県で1万8985人、福岡県で1万888人、兵庫県で1万5人、埼玉県で9990人、神奈川県で9945人など全47都道府県と空港検疫で、新たに23万1499人の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。

 前週の水曜日(10日)より1万8850人少ないものの、6日ぶりに20万人を上回りました。1日当たりの新規感染者で最多を更新したのは、秋田、山形、山梨、愛知、鳥取、島根、岡山、山口、香川、愛媛、高知、佐賀、熊本、大分、鹿児島の15県。

 また、大阪府で35人、東京都で25人、千葉県で19人、愛知県で17人、神奈川県で16人、兵庫県で15人、福岡県で15人、埼玉県で13人、北海道で11人、熊本県で11人、鹿児島県で8人、山口県で7人、広島県で7人など計286人の死亡の発表がありました。各地で確認された死者は過去3番目に多く、3日連続で200人を超えています。

 国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め1620万9461人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて1621万173人となっています。

 感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が3万6002人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて3万6015人です。

 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より13人増えて17日時点で627人となっています。

 大阪府は17日、新型コロナウイルスの新たな感染者を2万2815人確認したと発表しました。感染者数は前週同曜日(2万3727人)と比べ912人減りました。府内の感染者の累計は168万3641人。

 新たに60~100歳代の男女35人の死亡が判明し、府内の累計死者数は5710人。

 17日時点の重症者は前日から2人増の76人で、重症病床(600床)の同日の実質使用率(重い持病などを抱える軽症・中等症患者らを含む)は24・8%になりました。軽症・中等症病床には3034人が入院しており、軽症・中等症病床(4256床)の使用率は71・3%となりました。

 新規感染者のうち、感染者と同居して症状があり、PCR検査を受けずに医師の診断で陽性と判断された濃厚接触者は634人でした。自宅療養者は13万7830人。公費によるPCR検査などを3万439件実施しました。

 2022年8月17日(水)

🇼🇸中手骨骨折

手の甲の部分に5本存在する中手骨に生じる骨折

中手骨(ちゅうしゅこつ)骨折とは、手の甲の部分に5本存在する中手骨に生じる骨折。

手は人間が生活する上で最も使用する頻度の高い体の一部であり、けがをしやすい部位です。親指側の第1中手骨から小指側の第5中手骨まで、手の甲に5本存在する中手骨も、けがをしやすい部位で、骨折も日常でよく発生します。

中手骨の骨折は折れる部位によって、指の関節に近いほうから中手骨頸部(けいぶ)骨折、中手骨骨幹部骨折、第1中手骨基底部骨折などに分類されています。

中手骨頸部骨折は、拳を握った状態での殴打により、自らの中手骨の頸部が折れる外傷

中手骨頸部骨折は、ボクシングや空手などのスポーツで、拳(こぶし)を握った状態で相手や物を殴打することによって、自らの手の甲の骨である中手骨の頸部が折れる外傷。ボクサー骨折とも呼ばれます。

パンチ力の強いボクシング選手が、対戦相手の頭を強く殴打し、拳を握った状態でできる平らな面で、親指(母指)以外の4本指の第2、第3関節の間の部分、いわゆるナックルパートで正確に当たっていない場合に、よく発生します。

実際には、ボクシングでの発生は意外に少なく、一般の人がけんか相手やゲームセンターのパンチングマシーンを殴打して発生するケースがほとんどを占めます。また、乗り物のハンドルを握ったまま正面から交通事故に遭うなどしたケースでも、衝撃による外力が手指の付け根にある中手指節関節(MP関節)から中手骨の長軸に向かうことで発生します。

ボクシング選手では人差し指や中指の中手骨に、一般の人では薬指や小指の中手骨に発生することが多く、外傷の衝撃後に激痛、特定部位の圧痛、手の甲や時に指先までのはれ、変形、手や手指の機能不全、運動障害などが急激に現れます。

とりわけ、中手骨頸部の骨頭が手のひら側に曲がる屈曲変形を来すため、拳がつぶれた状態になります。後遺症として、指の動きが悪くなる、握ると指が重なる、指の力が弱くなるなどが現れることもあります。

ボクサー骨折が発生した際は、応急処置として患部を氷などで冷やしてはれを抑え、患部を固定し、早めに整形外科、ないし手の外科を受診することが勧められます。

患部の固定には添え木とテーピングが必要ですが、応急措置で適当な添え木がない場合は、親指以外なら隣の指を添え木として利用できます。例えば、中指の中手骨を骨折した場合は中指と薬指を2本まとめてテープで巻けば十分です。

中手骨骨幹部骨折は、手の甲の部分に5本存在する中手骨の中央部に生じる骨折

中手骨骨幹部骨折は、手の甲の部分に5本存在する中手骨の中央部に生じる骨折。

この骨幹部骨折は、物が手の甲に当たるなど、強い力が直接骨に加わったり、手をひねる力が加わったりして発生します。

強い力が直接骨に加わると横骨折、手をひねる力が加わると斜骨折を発生し、ともに手の甲が著しくはれ、痛みのために指を動かしにくくなります。

また、横骨折の場合は、指の骨にまたがる骨間筋の収縮作用によって、骨折部の背側がくの字に屈曲変形します。

斜骨折の場合は、骨折による骨のねじれが生じ、指を曲げた時に隣の指と重なる現象、すなわち指交差あるいは回旋変形が現れます。この変形は、指を真っすぐに伸ばした状態ではわかりにくいことが特徴です。骨が短くなる短縮変形もよく発生します。

第1中手骨基底部骨折は、親指の中手骨の根元にある母指CM関節で関節内骨折が起こり、脱臼も生じる外傷

第1中手骨基底部骨折は、親指(母指)の先端部から根元に向かって強い力が加わったことにより、親指の中手骨の根元にある母指CM関節で関節内骨折が起こり、脱臼(だっきゅう)も生じる外傷。ベネット骨折、母指CM関節脱臼骨折とも呼ばれます。

ボクシングやけんかでパンチを出して自らの親指の先端部に衝撃が加わった時や、野球でボールが親指の先端部に当たった時、スキーでストックを握った状態で手を突いた時、自転車やバイクのハンドルを握ったまま転倒して親指の根元を打撲した時などに発生します。

母指CM関節は第1手根中手骨関節とも呼ばれ、親指の手前の甲の骨である第1中手骨と、親指の手根骨で手首にある第1手根骨(大菱形骨〔だいりょうけいこつ〕)の間にある関節で、親指が他の指と向き合って、物をつまんだり、握ったりなどの動作をする上で、大きな働きを担っています。

第1中手骨基底部骨折が発生すると、関節周辺に、はれや痛みが起こり、親指を動かしにくくなります。さらに、第1中手骨の根元に連結する筋肉である長母指外転筋が、親指を手首の方向に引っ張るので、第1中手骨の根元が外側に脱臼してきて、親指が変形してきます。

適切に治療せずにほうっておくと、脱臼を繰り返したり、関節の変形を生じたり、不安定性が残って痛みの原因となることがあります。けがで親指の根元に、はれや痛みが起こったら、早めに整形外科、ないし手の外科を受診することが勧められます。

中手骨骨折の検査と診断と治療

同じ中手骨骨折でも、中手骨頸部骨折、中手骨骨幹部骨折、第1中手骨基底部骨折では、それぞれ骨折する部位が異なり、治療方法も異なります。

中手骨頸部骨折の検査と診断と治療

整形外科、ないし手の外科の医師による診断では、手指の付け根の中手指節関節(MP関節)にあって、手を握ると本来は盛り上がる拳がへこんでいて、痛みやはれを認めることで、中手骨頸部骨折と判断します。

X線(レントゲン)検査を行うと、中手骨頸部に骨折線を確認でき、特に側面から見た画像で骨折の屈曲変形が明らかに認められます。

整形外科、ないし手の外科の医師による治療では、屈曲変形を手で整復した上で、スプリント材で手全体にスプリント固定を施し、三角巾などを使って吊(つ)り包帯での挙上を行います。

屈曲変形の整復状態を保存療法で保持するのが困難な場合は、ピンなどを用いて中手骨頸部を固定する手術的処置を行います。腱の損傷を合併した場合も、手術的処置を行います。

予防法としては、ボクシングでは正確にナックルパートで当たるように打つこと、厚めのグローブを使用することなどです。

中手骨骨幹部骨折の検査と診断と治療

整形外科、ないし手の外科の医師による診断では、症状から中手骨骨幹部骨折と判断し、X線(レントゲン)検査を行って確認します。

整形外科、ないし手の外科の医師による治療では、まずは、手で徒手整復して骨を元の位置に戻すことを試みます。

次に、ギプスや添え木(シーネ)による固定を行います、骨折を固定しつつ指を積極的に動かすギプス療法や、ガルベストン中手骨装具などによる装具療法を行うこともあります。

固定には4〜6週間程度を要しますが、期間は年齢、骨折の性質、部位、固定法によって異なり、変形、短縮した場合は再骨折が起きやすいため、より期間を要します。

ギプスなどでは治すことのできない骨折の場合は、手術でネジ(スクリュー)、プレート、鋼線などいろいろな金属固定材料を用いて骨折部を固定します。その後、ギプス固定などを施し、骨折が治癒した後に固定具のネジ、プレート、鋼線を除去します。

骨折による骨のねじれが生じている場合は、手術で骨切りを行って矯正することもあります。

第1中手骨基底部骨折の検査と診断と治療

整形外科、ないし手の外科の医師による診断では、症状から第1中手骨基底部骨折と判断し、X線(レントゲン)検査を行って確認します。

整形外科、ないし手の外科の医師による治療では、手で徒手整復して骨を元の位置に戻し、整復した状態が維持できる場合は、親指(母指)と人差し指(示指)を離した格好でギプス固定を施します。ギプス固定期間は、約4~5週間となります。

痛みに対しては、消炎鎮痛剤の内服、ステロイド剤(副腎〔ふくじん〕皮質ホルモン)の関節内注射を行います。

整復した状態が維持できず、骨折部がずれたり、関節内の骨片が安定しない場合は、鋼線と呼ばれる金属で骨を固定する手術か、金属のネジ(スクリュー)で骨を固定する手術を行います。その後、ギプス固定を施し、骨折が治癒した後に固定具の鋼線、ネジを除去します。

痛みが強く、脱臼、亜脱臼を伴う高度な関節の変形が見られる場合には、第1手根骨(大菱形骨)の一部を取り除いて関節を作り直す関節形成術、関節を動かないように固定する関節固定術、人工関節を使う人工関節置換術などの手術を行います。

🇹🇴中手骨短縮症

手の甲の部分に5本存在する中手骨が先天的に短縮する疾患

中手骨(ちゅうしゅこつ)短縮症とは、手の甲の部分に5本存在する中手骨が先天的に短縮する疾患。短指症、指短縮症の一種です。

先天的に短縮する骨は手の甲の部分の中にあって外観ではわからない中手骨ですが、実際には手指が短縮して、引っ込んでいるように見えます。

出生直後から短縮が明らかな場合と、10歳前後で短縮が明らかになる場合があります。乳幼児期には明らかでなく、10歳前後で短縮が明らかになるのは、中手骨の末端部分の骨端線の早期閉鎖が原因となり、成長するに従って中手骨に生じる発育障害が顕著となるためです。

両側の手の手指に生じることがあり、また、1つの手指のみならず複数の手指に生じることもあります。

短縮した手指では、手を握った際に本来は盛り上がる拳(こぶし)、つまり、手指の付け根にある中手指節関節(MP関節)の突出が認められません。こうした変形で、手の握り動作や、手指のつまみ動作といった機能面に支障が出ることもあります。

中手骨短縮症は、露出部である手指に症状が現れるため、外見上の問題で発症者を悩ませる深刻な疾患といえます。ついつい人目が気になり行動が消極的になってしまい、有意義な日常生活を送ることに支障を来すという場合は、整形外科、形成外科、ないし手の外科を受診することが勧められます。

中手骨短縮症の検査と診断と治療

整形外科、形成外科、ないし手の外科の医師による診断では、視診により手指の短縮が明らかで、容易に判断できます。

X線(レントゲン)検査を行うと、短縮した手指に相当する中手骨が短縮していること、それによって手指の付け根に位置する中手指節関節(MP関節)がほかの手指に比べて近位に位置していることを認めます。

整形外科、形成外科、ないし手の外科の医師による治療では、発症者や家族の希望、学業や仕事の都合を参考にして手術時期を決定し、中手骨を延長する手術を行うことが第1選択となります。

実際に手術している時期は、小学校高学年から中学生以降がほとんどです。早い時期に手術を行った場合、まだ手が小さいため高度な手術操作が要求される一方、骨の再生のスピードが速いという利点があります。逆に、骨の成長が終了した成人で手術を行った場合、手が大きく手術は比較的容易である一方、骨の再生のスピードがやや緩慢で治療期間が長くなりがちという問題が生じます。

中手骨を延長する手術には、骨移植法(一期的延長法)と骨延長法(仮骨延長法)の2つがあります。

骨移植法は、短縮した中手骨を骨切りし、一期的に骨切り部を延長した後に開いた透き間に、腰の部分などから取った骨を移植する方法です。一期的に延長するため、神経血管障害が生じる恐れがあるので、延長可能な距離が10ミリまでと制限されます。

骨延長法は、5〜6センチ程度の長さの創外固定器というものを用いて、短縮した中手骨をゆっくりと延長させてゆく方法です。骨本来の再生機能を利用して、骨切り部をゆっくりと延長させてゆくことによって、延長された透き間に少しずつ新たな骨(仮骨)が形成されてゆきます。骨移植法と比較すると、創外固定器の装着期間がやや長い面はありますが、別の部分から骨を取る必要がないという長所のため、近年では広く選択されるようになっています。

🇹🇴中心性網膜症

網膜の中心部に水がたまって浮腫になる疾患で、働き盛りの男性に好発

中心性網膜症とは、網膜の中心部にある黄斑(おうはん)に水がたまって、浮腫(ふしゅ)になる疾患。正式には、中心性漿液(しょうえき)性網脈絡膜症といいます。

目の網膜は外から入ってきた光が像を結ぶところで、特に黄斑部は物を見る上で最も大切なところです。この網膜の外側に、栄養分を供給する血管の豊富な脈絡膜と呼ばれる組織があり、通常は網膜色素上皮層と呼ばれる層が脈絡膜からの水漏れを防いでいます。この網膜色素上皮層の機能が何らかの原因で弱まることがあると、脈絡膜の血管から血液中の水分が染み出て、網膜下にたまることで浮腫が生じます。網膜が浮き上がった状態になり、このような状態を限局性の網膜剥離(はくり)といいます。

正確な原因はよくわかっていませんが、どんな人に起こりやすいかはわかっています。30~50歳代の働き盛りの男性で、正視ないし軽い屈折異常の人、要するに眼のいい人に起こりやすいことが知られています。忙しい人や忙しい時に起こる傾向がみられるため、ストレスが誘因になるともいわれています。それ以外には、妊娠時に起きることもあり、副腎(ふくじん)皮質ステロイド剤の副作用で起きることもあります。

両方の目に同時に発症することはまれで、通常は片方の目に発症します。主な自覚症状は、物を見ようとすると中心部が暗く、または白くかすんで見えにくい、ゆがんで見える、視力が低下する、物が小さく見えるなどの症状が出ます。治った後も、何となく見えにくいという症状がしばらく続くことが多いようです。治癒と再発を繰り返したり、何年かして再発することも珍しくありません。

中心性網膜症の症状に気付いたら、とりあえずは眼科を受診して下さい。本当に中心性網膜症であるなら、ほとんどは良好な経過をたどり自然に治ることが多いものの、新生血管黄斑症などより性質の悪い疾患で似たような症状が出るものもあるので、きちんと診断を受ける必要があります。

中心性網膜症の検査と診断と治療

眼科の医師による診断では、眼底検査で黄斑部に限局性の網膜剥離が見付かったら中心性網膜症を疑います。血管からのしみ出しの部分を見付け、新生血管黄斑症と区別するためには、フルオレセインという造影剤を用いた蛍光眼底造影検査を行います。この中心性網膜症が高齢者に起こり、加齢黄斑変性という疾患と区別する必要がある際には、インドシアニングリーンという別の造影剤を使った蛍光眼底造影検査も行います。

また、OCT(光干渉断層計)という近赤外線を利用した機器で眼底の検査を行えば、網膜の断面の観察ができ、網膜疾患、特に黄斑部病変の精密な診断が早期かつ正確に行うことができるようになっています。

中心性網膜症は、元来そんなに性質が悪いわけではなく、大抵は2~3カ月で自然に治る傾向があります。そのため、しばらくの間は経過観察をするのが、眼科の医師による治療の基本です。消炎薬、循環改善薬、ビタミン剤などの内服で黄斑部のはれをとる治療が行い、経過観察をすることもあります。

内服治療で症状がなかなか改善されない場合や、早く治したいという場合には、レーザー網膜光凝固術を行い、網膜色素上皮層の弱まっている部分をレーザーで焼いて補強します。しかし、水漏れの部分が黄斑の中心である中心窩(か)に近すぎるとレーザー光凝固はできません。

🇹🇴中心性網膜脈絡症

網膜中心部の黄斑がむくんだり、はれたりする眼疾

中心性網膜脈絡症とは、網膜の中心部の最も対象物が見える黄斑(おうはん)に、円形のむくみ、はれが生じる疾患。

黄斑とは、光を感じる神経の膜である網膜の中央に位置し、物を見るために最も敏感な部分であるとともに、色を識別する細胞のほとんどが集まっている部分。網膜の中でひときわ黄色く観察されるため、昔から黄斑と呼ばれてきました。黄斑に異常が発生すると、視力に低下を来します。また、黄斑の中心部には中心窩(か)という部分があり、ここに異常が発生すると、視力の低下がさらに深刻になります。

この黄斑に円形のむくみ、はれが生じる中心性網膜脈絡症は、網膜とその外側の脈絡膜との間に位置し、水分を通さない膜である色素上皮細胞層に小さな裂け目ができ、ここを通って脈絡膜からの水分が網膜の下にたまることで、発症します。

30歳代、40歳代の目をよく使う男性に多くみられ、片目に多く起こります。その大部分は、過労、睡眠不足、情緒不安などの後に発症するのが特徴。

症状が現れた目だけで対象物を見ると、真ん中が丸く黒い影になって見えなくなったり、小さく見えたり、あるいは大きく見えたり、ゆがんで見えたり、ぼけて見えたりします。

この中心性網膜脈絡症で失明したりすることはありませんが、再発しやすく、むくみ、はれのひいた後も、網膜にシワができて物が多少ゆがんで見えることがあります。

中心性網膜脈絡症の検査と診断と治療

まず、心身の過労を避け、睡眠を十分にとり、規則正しい生活をすることが必要です。生活の摂生を守らないと、症状が悪化したり、治癒が遅れたりします。再発しやすい疾患なので、眼科の専門医を受診します。

医師による検査としては、眼底検査、蛍光眼底検査などが行われます。眼底検査は、眼底にある網膜の状態を詳しく調べるために行われます。検査の前に目薬をさして、瞳孔(どうこう)を開きます。まぶしくて近くが見えない状態が約3時間続きますが、自然に元に戻ります。

蛍光眼底検査は、網膜や脈絡膜の血液の流れを把握する目的で行われ、腕の静脈に蛍光色素を注射してから眼底写真を撮ります。蛍光色素によって血管だけが浮き彫りになりますから、水分が漏れている色素上皮細胞層の裂け目から蛍光色素が漏れてくるのがわかります。

そのほか、主として脈絡膜の血液循環を調べるための特殊な造影検査もあります。

医師による薬物療法としては、消炎剤、血液循環ホルモン、副腎(ふくじん)皮質ホルモン(ステロイド剤)や、栄養剤などの内服、または注射があります。

むくみ、はれが強い場合や、再発を繰り返す場合には、蛍光眼底検査で見付けた水漏れ部分に、光凝固療法を行います。この治療は、水漏れ部分にレーザー光線を当てて病変部を固め、水漏れの広がりを止めるものです。一般的に3週間程度で、むくみ、はれがひきます。しかし、光凝固療法も、検査の結果水漏れ部分が黄斑部の中心窩に近い場合には、行うことができないこともあります。

完治するには、数カ月から1年程度かかりますので、日常生活は規則正しく無理をしないようにします。また、定期的に眼底検査を受けるようにします。

🟥アフリカ連合、エムポックス緊急宣言終了 新規感染者数減少で拡大抑止

 アフリカ連合(AU)の疾病対策センター(CDC)は23日までに、エムポックス(サル痘)の拡大を受けて2024年8月に出した緊急事態宣言を終了した。22日付。2025年前半から後半にかけて新規感染者数の減少傾向が続き、拡大を抑止できたためとしている。  アフリカでは2024年に...