2022/08/22

🟥コロナワクチン3回目接種から3カ月以内、発症を防ぐ効果65% ワクチンは「BA・5」にも効果

 新型コロナウイルスのオミクロン型の「BA・5」が感染の主流となっている時期にワクチンの効果を分析した結果、3回目の接種を終えてから3カ月以内の人では発症を防ぐ効果は65%だったことが、国立感染症研究所などの研究でわかりました。「BA・5」に対してもワクチンの3回接種によって発症を防ぐ効果が高まる可能性が示されたとしています。

 国立感染症研究所などは7月、関東地方の医療機関で新型コロナウイルスの検査を受けた16歳以上の男女1547人のデータをもとにワクチンが発症を防ぐ効果を分析しました。

 その結果、ワクチンを接種していない人と比べた場合の発症を防ぐ効果は、ワクチンを2回接種してから5カ月以上たっている人では35%でした。一方、3回目を接種してから2週間から3カ月たった人では65%、3カ月以降の人でも54%と高くなっていました。

 この時期にはオミクロン型の「BA・5」が感染の主流となっていたことから、研究チームは「BA・5」に対しても3回目の接種によって発症を防ぐ効果がある程度高まる可能性が示されたとしています。

 厚生労働省の専門家会合の脇田隆字座長は、「データが少ないものの、ワクチンの「BA・5」に対する発症予防効果が示されたことは重要だ。接種できるワクチンの種類も増えており、新たなワクチンも選択肢に入れてもらいながら3回目の接種を進めていくべきだ」としています。

 2022年8月21日(日)

🟥全世界の新型コロナ累計感染者が6億人を超える 日本の累計感染者は1670万人超で世界10位に

 全世界における新型コロナウイルスの累計感染者が6億人を超えました。

 国際統計サイト「ワールドメーター」によると21日、この日午後6時現在で全世界における新型コロナウイルスの累計感染者は6億67万4902人となりました。これは全世界の人口100人当たり7・5人の割合で同ウイルスに感染した計算になります。

 感染者数を国別にみると、アメリカが9500万人で最も多く、続いてインド4400万人、フランス3400万人の順で多くなりました。また、この日現在で新型コロナウイルスに伴う全世界の累計死亡者は647万1338人となりました。

 一方、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学の集計によると、アメリカ東部時間20日朝(日本時間同日夜)時点の新型コロナウイルス感染者累計で、日本が1670万8985人で世界10位となりました。流行「第7波」の勢いが続き、直近4週間の合計は約571万人で世界最多。全体の3分の1がこの4週間で計上されました。死者は3万6579人で28位。

 ジョンズ・ホプキンズ大学は公的機関の発表などを自動集計しており、自治体の当日公表分を速報する日本国内の集計とはずれがあります。国によっては検査数が減少し、統計に表れる感染者数が実際より少なくなっている可能性も指摘されています。

 2022年8月21日(日)

2022/08/21

🇵🇭前骨間神経まひ

前腕の2つ骨の間をつなぐ骨間膜を走る前骨間神経が圧迫され、引き起こされる神経まひ

前骨間(ぜんこつかん)神経まひとは、前腕の親指側にある橈骨(とうこつ)と小指側にある尺骨(しゃくこつ)、この2つの細長い骨の間をつなぐ骨間膜の前後を走る前骨間神経が圧迫され、引き起こされる神経まひ。

運動神経である前骨間神経は、鎖骨の下から走る知覚神経である正中神経から、肘(ひじ)の辺りで分岐して、手のひらを顔の方へ向ける回内筋の間に潜り込み、主に親指(母指)と人差し指(示指)の第1関節を動かす筋肉である方形回内筋、長母指屈筋、深指屈筋を支配しています。

前骨間神経が肘の下で、回内筋や上腕二頭筋筋腱膜(きんけんまく)、浅指屈筋などで形成された骨間膜のアーチの部位を通る際に、何らかの原因で圧迫(絞扼〔こうやく〕)されると、前骨間神経まひが引き起こされます。

上腕骨や上腕骨顆上(かじょう)の骨折などの外傷が原因で引き起こされるものの、一般には使いすぎが原因で引き起こされるため、手や腕を酷使している人、例えば、大工でドライバーをよく使う人、工場などの作業で繰り返し手や腕を使う人、前腕の筋肉を酷使するテニス、バドミントン、野球、ボーリングなどのスポーツをする人、長時間のパソコン作業をする人、ピアニストなどにみられることがあります。

発症すると、肘周辺や前腕部が痛み、肘が伸ばしにくい日が続きますが、3~7日で痛みは消えます。その後、まひが生じます。

まひが生じると、親指と人差し指の第1関節の屈曲がうまくできなくなり、両指の指先で物をつまむ動作(ピンチ動作)が難しくなります。まひの状態が長く続くと、筋肉の委縮が起こり、腕の筋肉がやせ細ってきます。

前骨間神経は運動神経であるため、手の甲から前腕の皮膚を触った感覚には異常はありません。

前骨間神経まひに気付いた場合には、整形外科、ないし神経内科を受診することが勧められます。

前骨間神経まひの検査と診断と治療

整形外科、神経内科の医師による診断では、親指と人差し指で丸を作るように促すと、両指の第1関節が反り返り、涙の滴に似た形となります。この涙の滴サインが現れることと、皮膚の感覚障害がないことで、前骨間神経まひと判断します。

確定診断には、筋電図検査、X線(レントゲン)検査、MRI(磁気共鳴画像撮影)、超音波(エコー)検査などを必要に応じて行います。

整形外科、神経内科の医師による治療では、回復の可能性のあるものや原因が明らかでないものに対しては、局所の安静、薬剤内服、必要に応じ装具、運動療法などの保存療法を行います。薬剤内服では、 ビタミンB12 、消炎鎮痛剤などを服用することが有用です。

50パーセントから70パーセントのケースでは保存療法で回復しますが、回復しないこともあります。中には骨間膜のアーチの部位の前後で前骨間神経の砂時計様のくびれが存在することもありますので、3~6カ月ほど様子をみて全く回復しないもの、まひが進行するもの、骨折などの外傷で手術が必要なもの、腫瘤(しゅりゅう)のあるものでは、手術を行います。

神経損傷のあるものでは、神経剥離(はくり)、神経縫合、神経移植などの手術を行います。神経の手術で回復の望みの少ないものでは、ほかの筋肉で動かすようにする腱(けん)移行手術を行います。

🇵🇭潜在性二分脊椎

先天的に脊椎骨が形成不全となって起きる神経管閉鎖障害

潜在性二分脊椎(にぶんせきつい)とは、先天的に脊椎骨(椎骨)が形成不全となって起きる神経管閉鎖障害の一つ。潜在性脊椎披裂とも呼ばれます。

母胎内で、脳や脊髄などの中枢神経系のもとになる神経管が作られる妊娠の4~5週ごろに、何らかの理由で神経管の下部に閉鎖障害が発生した場合に、脊椎骨が形成不全を起こします。

人間の脊椎は7個の頸椎(けいつい)、12個の胸椎、5個の腰椎、仙骨、尾骨で成り立っています。脊椎を構成している一つひとつの骨である脊椎骨は、椎間板の付いている前方部分の椎体と、椎間関節の付いている後方部分の椎弓の2つからなっています。本来、後方部分の椎弓は発育の途中に左右から癒合しますが、完全に癒合せず左右に開いて分裂しているものが、二分脊椎に相当します。

椎弓が分裂している部位が、へこんでいることがあります。これを潜在性二分脊椎といいます。

逆に、椎弓が分裂している部位から、神経組織である脊髄や脊髄膜がはみ出し、皮膚が腫瘤(しゅりゅう)、すなわちこぶのように突き出していることがあります。これを嚢胞(のうほう)性(顕在性)二分脊椎といいます。

二分脊椎は、仙骨、腰椎に多く発生し、胸椎、頸椎に発生することはまれです。

二分脊椎の発生には、複数の病因の関与が推定されます。環境要因としては、胎生早期におけるビタミンB群の一種である葉酸欠乏、ビタミンA過剰摂取、抗てんかん薬の服用、喫煙、放射線被爆(ひばく)、遺伝要因としては、人種、葉酸を代謝する酵素の遺伝子多型が知られています。

出生した新生児に潜在性二分脊椎が発生している場合、無症状のケースと、脊髄神経の異常を伴っていて、幼児期はあまり症状がみられないものの、学童期や思春期になると下肢痛やしびれ感、膀胱(ぼうこう)や直腸などを動かす筋肉がまひすることによる排尿・排便障害などの症状を示すケースがあります。

後者の場合、しばしば脊髄稽留(けいりゅう)症候群、神経腸嚢胞、脂肪腫、皮膚洞、類皮腫、割髄症などの合併がみられます。脳脊髄液による脳の圧迫が脳機能に影響を与える水頭症(すいとうしょう)、脳の奇形の一種であるキアリ奇形などの合併は、非常にまれです。

逆に、出生した新生児に嚢胞性二分脊椎が発生している場合、二分脊椎の発生部位から下の神経がまひして、両下肢の歩行障害や運動障害、感覚低下が起こるほか、排尿・排便障害、性機能障害が起こることもあります。脊椎骨の奇形の程度が強く位置が高いほど、多彩な神経症状を示し、障害が重くなります。

多くは、水頭症を合併しているほか、キアリ奇形、嚥下(えんげ)障害、脊椎側湾、脊椎後湾、脊髄空洞症を合併することもあります。

嚢胞性二分脊椎の治療には、脳神経外科、小児外科、小児科、小児神経科、リハビリテーション科、整形外科、泌尿器科を含む包括的診療チームによる生涯にわたる治療が必要ですので、このような体制の整った病院を受診するとよいでしょう。

潜在性二分脊椎の検査と診断と治療

脳神経外科、小児外科、小児神経科の医師による診断では、潜在性二分脊椎の場合は、椎弓が分裂している部位の皮膚のへこみや色素沈着、多毛などの皮膚病変、あるいは皮膚のすぐ下に脂肪組織が蓄積して発生する脂肪腫の存在が発見の切っ掛けになりますが、気付くのが遅れることもよくあります。

嚢胞性二分脊椎の場合は、妊娠4カ月以降の超音波診断や羊水検査でわかることが多く、遅くとも出生時には腰背部の腫瘤により病変は容易に明らかになります。脊椎部と頭部のCT(コンピュータ断層撮影)検査、MRI(磁気共鳴画像撮影)検査などの画像検査を行い、嚢胞の中の脊髄神経の有無、水頭症の有無を確認します。

また、自・他動運動検査、肢位、変形、感覚などの検査を行い、どの脊髄レベルまでが正常であるかを調べます。

脳神経外科、小児外科、小児神経科の医師による治療では、潜在性二分脊椎の場合、出生時に症状が出ることはないので、治療の対象にはなりません。

時に脊髄神経の異常を伴っていることがあるので、経過だけは観察し、ある程度成長した時点でX線(レントゲン)検査、MRI検査などを行い、脊髄神経の状態を調べます。無処置でよいケースもありますが、脂肪腫の切除、脊髄稽留の解除、皮膚洞の切除などの手術が必要なケースもあります。

嚢胞性二分脊椎の場合、生後2、3日以内に背中に露出した形になっている脊髄や脊髄膜を感染から守るために、皮膚と脊髄神経を分離し、皮膚を縫合する閉鎖手術を行います。

仙骨、腰椎、胸椎、頸椎などの奇形が発生した部位により、症状には重度から軽度まで個人差はありますが、下肢障害に対しては車いす、補装具などによる装具療法、理学療法、整形外科的手術による対処を行い、排尿・排便障害に対しては導尿、浣腸(かんちょう)、摘便(洗腸)、下剤、機能訓練による対処を行います。重症例では呼吸障害、嚥下障害による栄養障害への対処、知的障害への療育を行います。

🇦🇹潜在性二分頭蓋

頭蓋骨の欠損部から頭蓋内容物の一部が飛び出した状態

潜在性二分頭蓋(にぶんとうがい)とは、頭蓋骨と硬膜の欠損があり、そこから頭蓋内容物の一部が脱出した状態。脳瘤(のうりゅう)とも呼ばれます。

先天性の脳奇形の一つで、新生児1万人に1人程度発生しています。原因は、胎児における遺伝子異常や、妊婦におけるビタミンB群の一種である葉酸欠乏が考えられています。

母胎内で、脳や脊髄(せきずい)などの中枢神経系のもとになる神経管が妊娠の4~5週ごろに作られ、その神経管が閉鎖した後に、脳組織の周囲にあって、頭蓋骨の一部を作る間葉(かんよう)組織の形成不全によって、頭を形作る骨格である頭蓋骨と、脳を取り巻く髄膜の1つである硬膜に欠損が生じ、頭蓋内容物の一部が頭蓋外へ脱出します。

脱出した頭蓋内容物には、脳組織が含まれている髄膜脳瘤や、脳組織が含まれず髄膜や脳脊髄液のみの髄膜瘤、髄膜と脳脊髄液と脳室が含まれる脳嚢(のうのう)瘤などがあります。小さな髄膜脳瘤などは、頭血腫という分娩(ぶんべん)の際に胎児の頭が強く圧迫されるために、頭蓋骨と髄膜との間に生じる血液の塊に類似しているものの、その基部に頭蓋骨の欠損が認められる点で異なります。

潜在性二分頭蓋の約9割は頭蓋円蓋部に発生し、残り約1割は頭蓋底部に発生します。通常、正中部に発生し、後頭部と鼻腔(びこう)を結ぶ線に沿うあらゆる部位から、頭蓋内容物の一部が脱出しますが、後頭部にできるケースがほとんどです。極めてまれに、前頭部または頭頂部に非対称的にみられることもあります。

頭蓋円蓋部や鼻腔前頭部に発生する潜在性二分頭蓋は外表上で認められやすく、鼻腔や副鼻腔内に発生する潜在性二分頭蓋は外表上では認められません。

まれに、後頭と頸椎(けいつい)の移行部に潜在性二分頭蓋が発生して、頸椎椎弓が欠損し、後頭部と背部が癒合して頸部が背側に過伸展する後頭孔脳脱出や、脳幹や小脳が脱出するキアリ奇形Ⅲ型を示すことがあります。

後頭部に発生する髄膜脳瘤では、小脳虫部欠損(ダンディー・ウォーカー症候群)や、ほかの脳形成異常を合併しやすく、脳組織の一部が頭蓋外へ脱出するため、約3割に頭蓋骨が先天的に小さく変形を伴う小頭症を合併します。脳形成異常、脳組織の大きな脱出、小頭症などは、発達や知能面での予後不良の誘因になります。

後頭孔脳脱出やキアリ奇形Ⅲ型の生命予後は、不良です。頭蓋底部に発生した潜在性二分頭蓋では、閉塞(へいそく)性の呼吸障害、脊髄液漏による反復性の髄膜炎などを示します。

潜在性二分頭蓋の位置、大きさよって、現れる症状はさまざまですが、重篤な奇形を合併していることが多く、過半数が自然流産するか、人工妊娠中絶を受けるかしており、仮に出生しても24時間以内に死亡します。

妊婦の超音波(エコー)検査やMRI(磁気共鳴画像撮影)検査で、胎児の潜在性二分頭蓋の診断がつくことがあり、髄膜脳瘤や髄膜瘤、脳嚢瘤などの位置、大きさによっては、出産後の手術による修復が可能なこともあります。

しかし、脳神経外科、小児外科、小児科、リハビリテーション科、整形外科、泌尿器科を含む包括的診療チームによる治療が必要ですので、このような体制の整った病院を受診するとよいでしょう。

出生前診断で発見された場合には、産道通過の際に胎児の髄膜脳瘤などが破れるのを予防する目的で、帝王切開を行う場合もあります。

潜在性二分頭蓋の検査と診断と治療

産科、産婦人科の医師による診断では、妊婦の超音波(エコー)検査やMRI(磁気共鳴画像撮影)検査で、胎児の潜在性二分頭蓋の診断がつくことがあります。

胎児が潜在性二分頭蓋と確定した場合、多くはその時点で妊娠を継続するかどうかを選択することになります。その致死性の高さから、人工妊娠中絶を選択する妊婦が多く、出産まで進むケースはまれな状況となっています。

脳神経外科、脳外科の医師による潜在性二分頭蓋の治療では、髄膜脳瘤や髄膜瘤、脳嚢瘤などが破れて細菌感染を来したり、脳出血やくも膜下出血を生じるのを防ぐために、手術で修復します。髄膜脳瘤などを脳血管から切り離すか、髄膜脳瘤などの中にコイルを詰めて大きくなるのを抑えます。

🇦🇹前縦靭帯骨化症

脊椎椎体の前面を上下に連結し、脊椎を縦走する前縦靭帯が骨化する疾患

前縦靱帯骨化症(ぜんじゅうじんたいこっかしょう)とは、脊椎(せきつい)を構成する椎体と呼ばれる四角い骨の前面を上下に連結し、脊椎を縦走する前縦靭帯が骨化する疾患。フォレステイル病、強直性脊椎肥厚症と呼ばれることもあります。

背骨、すなわち脊椎の骨と骨の間は、靭帯で補強されています。椎体の前面に位置する前縦靱帯は、後縦靭帯という椎体の後面に位置し、脊髄の通り道である脊柱管の前面に位置する靭帯と対をなして、骨に適度な動きと安定性をもたらしています。

この前縦靭帯が分厚くなって骨のように硬くなると、食道が圧迫されて物を飲み込みにくくなったり、声がかれたり、背中の張りや腰痛などが現れることがあります。

高齢者、特に60歳以上の男性に多く認められ、男性は女性の2〜3倍ほど発症しています。

前縦靱帯が骨化する原因は不明。何らかの遺伝性があるとする研究もいくつか報告されており、今後明らかにされると思われます。

前縦靱帯の骨化が起こると、脊椎の可動域が低下して運動が障害されることから、体が硬くなって動きが悪くなったと感じることが多いようです。

頸椎に前縦靱帯骨化が起こると、物を飲み込みにくくなる嚥下(えんげ)困難、声がかれる嗄声(させい)の症状が出現することがあります。胸椎や腰椎に前縦靱帯骨化が起こると、背中の張りや腰痛の症状が出現することがあります。

また、骨化が途切れて脊椎が動いている部位で、脊髄や脊髄から分枝する神経根が圧迫されて、手足の痛み、しびれ、まひなどをが出現することもあります。まれに、転倒などのけがにより、脊椎の骨折を生じたり、そのために脊髄のまひを生じることもあります。

前縦靱帯骨化症の検査と診断と治療

整形外科の医師による診断では、X線(レントゲン)検査を行い、前縦靭帯骨化を見付けます。X線検査で見付けることが困難な場合は、CT(コンピュータ断層撮影)検査、MRI(磁気共鳴画像撮影)検査などで精査します。CT検査は骨化の範囲や大きさを判断するのに有用で、MRI検査は脊髄の圧迫程度を判断するのに有用です。

嚥下障害を生じた場合は、X線による食道造影検査や咽頭(いんとう)部の内視鏡検査を行います。

整形外科の医師による治療では、背部痛、腰痛などを生じた場合は、鎮痛剤、筋弛緩(しかん)剤などの投与、理学療法、運動療法で対応します。

嚥下障害の改善がみられず誤嚥の恐れがある場合は、前縦靱帯骨化の部位を摘出して、その部位を自分の骨で固定する手術を行います。

脊髄や脊髄から分枝する神経根が進行性に圧迫されている場合も、前縦靱帯骨化の部位を摘出して、脊椎が動いている部位の圧迫を除去する手術を行います。

けがにより脊椎の骨折を生じた場合には、安静、ギプスやコルセットで治療し、骨がつかない、あるいは脊髄のまひが出現した際には金属で固定する手術を行います。

🇦🇹全身こむら返り病

体のあちこちの筋肉が縮んで、けいれんを起こし、激しい痛みを生じる疾患

全身こむら返り病とは、全身の筋肉に、こむら返りが起きてけいれんし、激しい痛みを生じる疾患。里吉(さとよし)病とも呼ばれます。

1963年に、里吉榮二郎という神経内科の医師によって初めて報告された原因不明の疾患で、神経の伝わりが障害される自己免疫疾患の一種、あるいは経口摂取した栄養分の消化吸収が障害される吸収不良症候群の一種と考えられています。

大人になってから発症することもありますが、多くの場合10歳前後から発症し、進行性に症状が悪化します。

筋肉のけいれんのほかに、脱毛が特徴でほぼ全例にみられ、下痢も多くみられます。

これらの3兆候のほかに、骨や関節の変形、発育障害、内分泌機能の低下などもよくみられる症状で、10歳代の女性ではホルモンの異常を伴いやすく無月経がみられます。

筋肉のけいれんは最初、腕、太ももなどの一部にみられるだけですが、次第に全身に及び、頸筋(けいきん)から咬筋(こうきん)、側頭筋、舌筋にまで、けいれんがみられることがあります。

いわゆるこむら返りで、筋肉がつるという状態と同じような現象が数秒から数分にわたって続き、1日に数回から、1日中全身のあちこちの筋肉に起きている状態まで、さまざまな程度に出現します。

予後不良で、10年前後から20〜30年にわたって、緩やかに進行し、呼吸まひ、栄養障害で死亡します。

全身こむら返り病の検査と診断と治療

内科、神経内科、内分泌代謝科、整形外科などの医師による診断では、全身の筋肉のけいれんや、脱毛、下痢、あるいは月経の有無で判断します。

内科、神経内科などの医師による治療では、疾患そのものを治す治療法は確立されていないため、症状を和らげる対症療法を行います 。

筋弛緩(しかん)剤のダントロレンナトリウム(商品名ダントリウム)の内服療法、ステロイド系抗炎剤のプレドニゾロン(商品名プレドニン)の内服療法、免疫抑制剤のタクロリムス(商品名プログラフ、グラセプター)とステロイド剤の併用療法、ステロイド剤を大量に点滴するステロイドパルス療法などで、筋肉のけいれん、下痢、脱毛の症状が多少軽快するのみです。

🟥千葉県旭市の農場のうずら10万羽余り、鳥インフルエンザで処分

 千葉県旭市にある農場で死んだうずらから「高病原性」の疑いがある鳥インフルエンザウイルスが検出され、県はこの農場で飼育されているおよそ10万8000羽の処分を始めた。千葉県内で鳥インフルエンザの感染が確認されたのは今シーズン初めてである。全国では18例目。  千葉県によると、2...