さいたま市は20日、新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養していた10歳代の女性が9月に死亡したと発表しました。
女性は基礎疾患がなく、ワクチンの接種歴はなかったということです。
さいたま市によりますと、死亡したのは市内で1人暮らしをしていた10歳代の女子学生で、9月13日に37度9分の発熱と全身のけん怠感があり医療機関を受診したところ、感染が確認されました。
軽症と診断されたため自宅療養を行い、医療機関や県の支援センターが携帯電話や、健康状態などを自分で登録する「My HERーSYS」などを通じて、健康観察を行ったということです。
その後、36度台に熱が下がり、血液中の酸素の値も正常で「体調が改善している」と話していましたが、9月17日には携帯電話のショートメッセージで医療機関に心臓の痛みを訴えました。
この後、連絡がこなくなり、19日になって家族が救急車を要請したところ、自宅で死亡しているのが見付かりました。
女性に基礎疾患はなく、ワクチンの接種歴はないということですが、さいたま市は遺族の意向で死因を公表しないとしています。
19日に、翌日療養解除をすると通知されていたということで、さいたま市は「健康観察を担当した医師の対応が適切だったかどうかは評価が難しい。ご遺族の方々に心よりお悔やみを申し上げます」と話しています。
2022年10月20日(木)