東京都は17日、新型コロナウイルスの感染状況を4段階で判断する警戒レベルを「感染が再拡大している」として上から2番目へと1段階引き上げました。上から2番目は10月6日以来、約1カ月半ぶり。都内の新規感染者数は15日に2カ月ぶりに1万人を上回るなど増加しており、警戒と対策強化を呼び掛けます。
17日のモニタリング会議では、「(感染)第8波の入り口に差し掛かっているとも考えられる」との指摘も上がりました。都は感染状況の警戒レベルを引き上げた一方、医療提供体制の警戒レベルは「体制強化の準備が必要な状況である」として、下から2番目を維持しました。
ただ、入院患者数は1週間前より435人多い2471人で、4週連続で増加しています。
また、都は、新型コロナとインフルエンザの同時流行で患者数は最多で9万3000人になることを想定し、発熱外来のひっ迫を防ぐため、陽性者登録センターの1日の受け付けを8000人から約4万人に増やすことや、年末年始の診療や小児科の発熱診療を対象に協力金を支給すること、臨時のオンライン発熱診療センターを設置する方針などを明らかにしました。
都内の新規感染者は15日から2日連続で1万人を超え、1週間平均も3週連続で増加しています。東京都の小池百合子知事は「この冬は季節性インフルエンザの同時流行も懸念されている」と述べ、「まさに今が、踏ん張りどころだ。ワクチンは唯一の攻めの手段で、一刻も早く接種するよう呼び掛けたい」と述べ、都民に協力を求めました。
2022年11月17日(木)