2023/04/24

🟩新型コロナ感染後の子供の急性脳症31人、死亡4人 厚労省研究班

 新型コロナウイルスに感染後、急性脳症を発症した18歳未満の子供が、2020年1月~2022年5月末に31人いたことが、厚生労働省の研究班のまとめでわかりました。脳症を発症すると死亡したり、後遺症が残ったりする恐れがあります。小児科医は、コロナへの感染後に意識障害などが出たら救急車を呼ぶよう注意を促しています。

 日本小児神経学会を中心とする研究班が全国の医療機関を対象に調べ、217施設から報告を受けました。39人が報告され、研究班の基準を満たすなどした31人が分析の対象となりました。厚労省によると、2020年9月~2022年5月の20歳未満のコロナ感染者は222万人。

 31人は0~13歳で、61%に当たる19人は回復したものの、4人が死亡し、8人が後遺症を残しました。8人のうち5人が、寝たきりや昏睡(こんすい)状態になるなど重い後遺症を残しました。29人は、オミクロン型が流行して子供の感染者が増えた2022年1月以降に報告されました。

 急性脳症は新型コロナや季節性インフルエンザなどに感染後、脳が急激にむくみ、けいれんや意識障害などが起きます。けいれんを長時間起こす「けいれん重積型急性脳症」や、急速に意識障害が進む「急性懐死性脳症」といった分類があります。

 研究班代表の高梨潤一・東京女子医大八千代医療センター教授(小児神経学)は、「発熱に伴うけいれんが10分以上止まらない、意識の回復が悪い、行動がおかしい時には救急車を呼ぶなどしてすぐに受診してほしい」と話しています。

 2023年4月24日(月)

2023/04/23

🟩旅行支援を利用する際のワクチン証明不要に 5類移行の5月8日から、観光庁

 観光庁は21日、全国旅行支援を利用する際の新型コロナウイルスのワクチン接種証明書や陰性証明書の提示が5月8日以降は不要になると発表しました。同日から新型コロナの感染症法上の位置付けが「5類」になるため。

 ワクチン接種証明書などはホテルや旅館でのチェックイン時に、宿泊施設のスタッフが確認しています。応対時間が長くなり、施設や宿泊客双方の負担になっています。

 観光庁の和田浩一長官は記者会見で5類移行後について、「観光を通じた国内外の交流活発化による地域経済の活性化や、これまで厳しい環境に置かれていた観光業界の経営状況の改善などが一層期待できる」と語りました。

 全国旅行支援は多くの都道府県が実施期間を6月30日宿泊(7月1日チェックアウト)分までに設定して実施中。国から配分された予算を使い切った地域から終了します。1月の再開後は1人1泊当たり最大7000円分となっています。

 2023年4月23日(日)

🟩国内初、経口中絶薬の承認を了承 厚労省の薬事分科会

 人工妊娠中絶を薬で行う「経口中絶薬」について、厚生労働省の専門家による薬事分科会は国内で初めて承認することを了承しました。今後、厚労省が正式に承認の手続きを行う見通しです。

 経口中絶薬は世界で70以上の国と地域で承認され、世界保健機関(WHO)は安全な方法として推奨しています。承認されれば国内では初の経口中絶薬となり、手術以外の選択肢が増えることになります。

 この薬はイギリスの製薬会社「ラインファーマ」が開発した「メフィーゴパック」です。

妊娠の継続に必要な黄体ホルモンの作用を抑える「ミフェプリストン」を1錠飲み、36~48時間後に子宮を収縮させる「ミソプロストール」4錠を服用することで妊娠の継続を止めるもので、手術など外科的な処置をせずに人工妊娠中絶を行うことができます。対象となるのは、妊娠9週までの妊婦。

 今年1月、薬事分科会の専門部会で承認することを認める意見がまとまりましたが、社会的関心が高いとして、パブリックコメント(意見公募)を実施し、約1万2000件に上る意見が寄せられました。厚労省は当初、3月下旬に薬事分科会での審議を予定していたものの、意見を整理する時間が必要だとして審議を延期していました。

 そして、21日の薬事分科会で、慎重に取り扱うことを前提に、使用を認めることが了承されました。

 具体的には、薬を投与できるのは「母体保護法指定医師」として都道府県医師会に指定を受けた医師のみに限られ、服用した人が横になる場合に備え、ベッドがある病院や診療所のみで使用が認められます。

 また、入院と外来どちらでも可能としていますが、使用体制が確立されるまでの当面は、中絶が確認されるまでは院内で待機することが必須になります。

 さらに、薬の管理については、製造販売業者や医療機関は毎月、販売した数と使用した数を都道府県医師会に報告するなど厳格な基準が定められます。

 この薬を使った国内の臨床試験では、中絶を希望する妊婦120人のうち、93・3%が24時間以内に中絶を終え、約6割が腹痛などの症状を訴えたものの、ほとんどが軽症か中程度の症状だったということです。

 2023年4月23日(日)

🟩全国で新たに8694人が感染 新型コロナ、前週より1700人増

 厚生労働省は23日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で8694人確認されたと発表しました。前週の日曜日より約1700人増えました。

 また、国内で感染して亡くなった人は、大阪府で3人、東京都で3人、和歌山県で2人、埼玉県で2人、石川県で2人、兵庫県で1人、北海道で1人、奈良県で1人、山形県で1人、熊本県で1人、神奈川県で1人、群馬県で1人、青森県で1人の合わせて20人、累計で7万4376人となっています。

 都道府県別の新規感染者数の最多は東京都で1138人。次いで大阪府の641人、神奈川県の613人、北海道の507人、埼玉県の440人、千葉県の409人、愛知県の379人、広島県の356人、兵庫県の309人と続きました。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、23日時点で59人となっています。重症者の数は、22日と比べて3人増えました。

 一方、北海道は23日、道内で新たに507人が新型コロナウイルスに感染し、感染していた1人が死亡したと発表しました。日別の感染者数は前週の日曜より171人多く、8日連続で前週の同じ曜日を上回りました。

 発表者別の感染者数は道立保健所管内が269人、札幌市が117人、函館市が79人、旭川市が33人、小樽市が9人。死亡したのは100歳代の1人。

 北海道内の感染者数は延べ135万2324人、死者は計4586人となりました。

 2023年4月23日(日)

🟩東京都で新たに1138人感染 新型コロナ、7日連続で1週間前を上回る

 厚生労働省は23日、東京都内で新たに1138人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。前週の同じ曜日から246人増え、7日連続で1週間前を上回りました。

 1週間平均の新規感染者数は、23日時点で1312・7人で、前の週に比べて118・3%。

 新規感染者1138人を年代別でみると、0歳9人、1~4歳21人、5~9歳35人、10歳代134人、20歳代204人、30歳代197人、40歳代168人、50歳代162人、60~64歳63人、65~69歳43人、70歳代61人、80歳代31人、90歳以上9人。不明1人。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は144人でした。

 入院患者は647人で、病床使用率は12・5%。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症の患者は、22日と同じ4人でした。

 一方、感染が確認された50歳代男性、70歳代男性、80歳代女性の計3人が死亡しました。

 東京都の累計は感染者436万4246人、死者8094人となりました。

 2023年4月23日(日)

🟩全国で新たに1万660人感染 新型コロナ、前週より2100人増

 厚生労働省は22日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で1万660人確認されたと発表しました。前週の土曜日より約2100人増えました。

 また、国内で感染して亡くなった人は、埼玉県で2人、岩手県で2人、愛知県で2人、青森県で2人、京都府で1人、佐賀県で1人、北海道で1人、千葉県で1人、大阪府で1人、奈良県で1人、東京都で1人、熊本県で1人、福岡県で1人、群馬県で1人の合わせて18人、累計で7万4356人となっています。

 都道府県別の新規感染者数の最多は東京都で1477人。次いで神奈川県の791人、大阪府の738人、北海道の670人、埼玉県の583人、愛知県の552人、千葉県の475人、福岡県の354人、兵庫県の316人、広島県の298人、新潟県の294人と続きました。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、22日時点で56人となっています。重症者の数は、21日と比べて3人減りました。

 一方、北海道は22日、道内で新たに670人が新型コロナウイルスに感染し、感染していた1人が死亡したと発表しました。日別の感染者数は前週の土曜より204人多く、7日連続で前週の同じ曜日を上回りました。

 発表者別の感染者数は道立保健所管内が386人、札幌市が194人、函館市が51人、旭川市が28人、小樽市が11人。死亡したのは80歳代の1人。

 道内の感染者数は延べ135万1817人、死者は計4585人となりました。

 新たなクラスター(感染者集団)は2件。小樽市の高齢者施設で8人、オホーツク管内の障害者施設で5人がそれぞれ感染しました。

 2023年4月23日(日)

🟩東京都で新たに1477人感染 新型コロナ、6日連続前週上回る

 厚生労働省は22日、東京都内で新たに1477人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の土曜日より280人増えました。前の週の同じ曜日を上回るのは6日連続です。

 1週間平均の新規感染者数は、22日時点で1277・4人で、前の週に比べて114・2%。

 新規感染者1477人を年代別でみると、0歳14人、1~4歳28人、5~9歳43人、10歳代175人、20歳代258人、30歳代263人、40歳代218人、50歳代222人、60~64歳62人、65~69歳38人、70歳代90人、80歳代46人、90歳以上20人。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は194人でした。

 入院患者は628人で、病床使用率は12・1%。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症の患者は、21日より2人減って4人でした。

 一方、感染が確認された1人が死亡しました。

 東京都の累計は感染者436万3108人、死者8091人となりました。

 2023年4月23日(日)

🟩歯科医の倒産・休廃業が最多 1~10月で126件、後継者不足や材料高が打撃に

 歯科医院の倒産が相次いでいます。帝国データバンクの調査によると、今年1〜10月の倒産(負債額1000万円以上)と休廃業・解散を合わせた件数は前年同期の1・8倍の126件。すでに2023年の年間累計104件を抜き、2000年の集計開始以降の年間最多を更新しました。歯科医の高齢化...