2024/05/26

🟧新型コロナ感染者、2週連続で増える 沖縄県が全国最多

 厚生労働省は24日、全国に約5000ある定点医療機関に13~19日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数は計1万6230人で、1定点当たり3・28人だったと発表しました。前週(2・76人)の約1・19倍で、2週連続で増加しました。昨年の同時期は1定点当たり3・56人でした。

 都道府県別の最多は沖縄県の13・43人で、北海道5・30人、鹿児島4・73人と続きました。少なかったのは香川県1・32人、福井県1・59人、滋賀県1・83人などでした。東京都2・78人、愛知県3・15人、大阪府2・32人、福岡県2・78人でした。38都道府県で増加しました。

 19日までの1週間に定点医療機関に報告された新規入院患者数は1323人で、前週(1152人)から171人増加。集中治療室(ICU)に入院した患者は59人で、前週(44人)から15人増えました。

 2024年5月26日(日)

2024/05/24

🟧胎児に奇形の恐れある薬を服用して性交渉、女性が妊娠 多発性骨髄腫の治療薬「レブラミド」で初事例

 厚生労働省は23日、胎児に奇形を引き起こす恐れのある薬を服用した男性が避妊をせず性交渉をし、相手の女性が妊娠した事例があったと明らかにしました。この薬はがんの一種、多発性骨髄腫の治療薬「レブラミド」。かつて薬害を引き起こした「サリドマイド」に類似することから、服用手順が厳格に管理され、これまで妊娠事例は確認されていませんでした。有識者検討会で報告しました。

 男性は服用前の化学療法の際に、医師から生殖能力が失われる可能性があると説明され、妊娠しないと誤解したといいます。出産に至ったかどうかは公表していません。

 今回の事例を踏まえ厚労省は14日「深刻な事態を生じかねない重大な問題」として、男性患者の避妊を徹底するよう医療機関向けに通知しました。

 レブラミドは2010年7月に販売開始。サルの実験で胎児の奇形が確認され、妊婦の服用は禁止されています。

 2024年5月24日(金)

2024/05/23

🟧マダニ感染症、長崎市の80歳代女性死亡 長崎県内今年初、経路わからず

 長崎市に住む80歳代の女性がマダニが媒介するウイルスの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」にかかり、5月17日に死亡していたことがわかりました。

 マダニは、例年、春から秋にかけて活動が活発になるため、長崎市は草むらなどに入る際には肌の露出を少なくするなど注意するよう呼び掛けています。

 マダニが媒介するウイルスの感染症SFTSにかかり死亡したのは、長崎市に住む80歳代の女性です。

 市の発表によりますと、この女性は5月15日から発熱などの症状が出て翌日から入院していましたが、5月17日に死亡したということです。

 その後、女性の血液を調べたところマダニが媒介するSFTSを引き起こすウイルスに感染していたことがわかりました。ダニに刺された痕は見付からず、感染経路は不明。

 医療機関からSFTS患者の死亡報告があったのは、長崎県内で今年初めて。長崎市内での感染確認は今年3件目。県内では12日までに6件が確認されています。 

 マダニは、例年、春から秋にかけて活動が活発になるため、長崎市では草むらや薮などマダニが多く生息する場所に入る際には、肌の露出を少なくすることや屋外で活動した後は、マダニにかまれていないか確認をすることなど注意を呼び掛けています。

 2024年5月23日(木)

2024/05/22

🟧食パン「超熟」に混入のクマネズミ、工場外の巣穴から侵入か 製造ラインの再開時期は未定

 敷島製パンの食パン「超熟」に異物が混入していた問題で、専門事業者の鑑定の結果、混入していたのは「クマネズミ」の子供だったことがわかりました。

 名古屋市に本社を置く敷島製パンが「パスコ東京多摩工場」で生産した「超熟山型5枚スライス」に異物が混入していた問題で、21日に敷島製パンは専門事業者の鑑定の結果、混入していたのは体長約6センチのクマネズミの子供だったと発表しました。

 敷島製パンによりますと、4月末の定期点検ではなかった巣穴が工場の外で見付かり、そこから侵入したネズミが焼く前の生地に混入したとみられるということです。

 敷島製パンは該当の製造ラインを休止し清掃・殺菌したほか、巣穴と工場建屋の隙間をふさいで、新たに監視カメラ12台を設置するなどの再発防止策をとりました。

 問題が起きた製造ラインは稼働を停止しており、再開時期は未定といいます。

 同社は、同工場で生産された「超熟」シリーズの一部商品約10万4000個の自主回収を進めています。問い合わせは、専用フリーダイヤル(0120・001・781)へ。

 2024年5月22日(水)

2024/05/21

🟧和光堂ベビーフード5商品9万5076個を自主回収 フッ素樹脂混入の恐れ

 アサヒグループホールディングス傘下のアサヒグループ食品(東京都墨田区)は20日、「和光堂」ブランドのベビーフード「栄養マルシェ」シリーズ5商品計9万5076個を自主回収すると発表しました。岡山工場(岡山県里庄町)で製造中、一部にフッ素樹脂が混入したため。現時点で健康被害の申し出はないといいます。

 回収するのは、いずれも「牛肉とほっくりじゃがいもの煮物」を詰め合わせた賞味期限2025年6月の「栄養マルシェ 鮭のまぜごはんランチ」「栄養マルシェ 牛肉おこわランチ」「BIGサイズの栄養マルシェ 田舎風弁当」。

 このほか、「西松屋」専用のセット商品「栄養マルシェ12か月セット」(賞味期限同年6月)、「トイザらス」向け「栄養マルシェ10個セット 12か月」(同5~6月)も対象。

 今月10日に購入者から問い合わせがあり、同社が調べたところフッ素樹脂の混入が確認されました。フッ素樹脂は製造ラインの部品の一部だったといいます。

 返品すれば代金相当のクオカードを送るといいます。問い合わせ先はアサヒグループ食品「栄養マルシェ係」(0120)223076。

 2024年5月21日(火)

2024/05/20

🟧高齢者施設での服薬は昼1回に 老年薬学会提言、飲み間違いや飲み忘れ防止へ

 日本老年薬学会は17日、高齢者施設の入所者の服薬について、可能なら昼の1回にまとめることを医師や薬剤師らに求める提言を発表しました。薬の飲み間違いなどのミスを防ぐ狙いがあります。

 高齢者施設の入所者は、複数の薬を飲んでいるケースが多いため、提言では、服薬の回数が多く、組み合わせが複雑だと、飲み間違いや飲み忘れにつながると指摘し、服薬回数が1日1回になると入所者も介護する職員も負担が減るとしました。

 具体的な方法として、服薬のタイミングを変更できる薬は職員の多い昼にまとめること、効き目が長く続くタイプの飲み薬や貼り薬に変えることなどを挙げました。

 薬によっては、服薬の時間が起床時や就寝前に決まっているものもあります。薬の安全性や効果に影響が出ないかなどを確かめた上で、進めるべきだとしています。

 学会によると、高齢者施設では処方薬が多い上、認知機能や運動機能の低下から服薬の介助が必要な入居者が多くなっています。

 学会の秋下雅弘代表理事は同日、開いた記者会見で、「服薬回数を減らす取り組みは、すべての高齢者に必要だ。今後、医療機関や在宅介護に携わる人にも呼び掛けたい」と話しました。

 2024年5月20日(月)

2024/05/19

🟧WHO、対策急務の薬剤耐性菌15種公表 2019年に495万人死亡か

 世界保健機関(WHO)は17日、既存の抗菌薬が効きにくく世界の医療現場で深刻な脅威になっている薬剤耐性菌15種について、対策の優先度順で3グループに分類したリストを公表しました。致死性や感染力などが評価基準で、対策の必要性が高い細菌を明示し、政府や民間の研究開発資金投入を促す狙いがあります。

 WHOによると、耐性菌に絡む死者数は2019年に495万人に上ったとの推計があり、新たな抗菌薬や治療法の開発が課題となっています。

 分類リストは緊急性が最も高い第1グループとして、いずれも難治性感染症への切り札として使われる抗菌薬カルバペネムに耐性を持つ「アシネトバクター・バウマニ」と「腸内細菌目細菌」、肺炎などの感染症治療に広く使われる第3世代セファロスポリン薬が効かない「腸内細菌目細菌」、結核患者の第1選択薬の中でも特に強力なリファンピシンに耐性がある「結核菌」の4種類を挙げました。

 今回は2017年に公表したリストを更新しました。WHOの中谷祐貴子事務局長補は、「抗菌薬耐性の脅威は増している」と警鐘を鳴らしました。

 2024年5月19日(日)

🟪倒産した医療機関、上半期で全国35件 過去最多ペース

 今年の上半期に倒産した医療機関は全国で35件となり、倒産が過去最多となった昨年を上回るペースであることが信用調査会社のまとめでわかりました。  帝国データバンクによりますと、今年1月から6月までに倒産した医療機関を経営する事業者は全国で合わせて35件となり、年間で64件が倒産...