2024/09/17

🟦全国の100歳以上は9万5119人に 54年連続増、女性が88%

 全国の100歳以上の高齢者は、2023年から3000人近く増えて9万5000人あまりで、54年連続で過去最多となったことが、厚生労働省のまとめでわかりました。

 厚労省が公表した9月1日時点の住民基本台帳を基にした国内に住む100歳以上の高齢者の数は、2023年から2980人増えて9万5119人で、1970年以降54年連続で、過去最多となりました。

 性別でみると、女性が8万3958人で全体の88%あまりを占め、男性が1万1161人となっています。

 国内の最高齢は1908年(明治41年)生まれの116歳で、兵庫県芦屋市に住む糸岡富子さんです。今年8月、ギネスワールドレコーズ(イギリス)から世界最高齢に認定されました。

 また男性の最高齢は、1914年(大正3年)生まれの110歳で、静岡県磐田市に住む水野清隆さんです。

 人口10万人当たりの100歳以上の人数は、全国平均で76・49人。都道府県別でみると、島根県が159・54人と12年連続で最も多く、次いで、高知県が154・20人、鹿児島県が130・73人でした。

 一方、最も少なかったのは35年連続で埼玉県で45・81人、次いで愛知県が48・80人、千葉県が52・60人でした。

 100歳以上の高齢者の数は1963年(昭和38年)には全国で153人でしたが、1981年(昭和56年)に1000人を超え、そして1998年(平成10年)に1万人を超えたということです。

 今年度中に新たに100歳となる見込みの人は、9月1日時点で海外在住者や永住外国人を含めて4万7888人。前年度から781人増え、過去最多を更新しました。女性は4万900人、男性は6988人でした。

 2024年9月17日(火)

2024/09/16

🟦高齢者の推計人口は過去最多3625万人、総人口のほぼ3割 就業者数も914万人と過去最多 

 総務省は15日、65歳以上の高齢者の推計人口を発表しました。15日時点の高齢者は前年比2万人増の3625万人、総人口に占める割合も前年比0・2ポイント上昇して29・3%となり、いずれも過去最多を記録しました。

 昨年の高齢者の就業者数も914万人と20年連続で増加し、過去最多を更新した。男性が前の年から4万人減って534万人だった一方、女性は5万人増えて380万人となっています。

 同省が16日の敬老の日に合わせて発表しました。高齢者の男女別内訳は、男性が1572万人で男性全体に占める割合は26・1%、女性は男性より481万人多い2053万人で、女性全体の32・3%でした。

 世代別で見ると、70歳以上は2898万人と総人口の23・4%、80歳以上は1290万人で総人口の10・4%となりました。高齢者の割合は1950年以降年々高まっており、国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、第2次ベビーブーム期(1971~1974年)に生まれた世代が65歳以上となる2040年には34・8%に達すると見込まれています。

 国連の推計によると、日本の高齢者の割合(29・3%)は人口10万人以上の世界200の国・地域で最も高く、主要国ではイタリアが24・6%、ドイツが23・2%などと続いています。

 一方、労働力調査を基にした総務省の集計では、昨年の高齢者の就業率は前年と同じ25・2%で、高齢者の4人に1人が働いていることになります。15歳以上の就業者全体に占める割合は13・5%で、およそ7人に1人が高齢者となる計算です。産業別に見ると、「卸売業、小売業」が132万人と最多。「医療、福祉」分野は107万人で、10年前の約2・4倍に増加しました。

 総務省は、「労働市場の人手不足などにより高齢者が活躍する場は増えていて、働く高齢者が増える傾向は続くとみている」としています。

 2024年9月16日(月)

2024/09/15

🟦1~6月の交通死者、千葉県が全国ワーストの72人 飲酒運転による事故目立つ

 千葉県警は、今年の上半期(1~6月)に県内で起きた交通事故の状況を発表しました。交通人身事故の死者数は72人(前年同期比15人増)に上り、全国ワーストでした。飲酒運転による人身事故の発生件数は67件(同10件増)で、依然として厳しい状況が続いています。

 県警交通総務課によると、死者数の内訳では、自動車に乗車中に亡くなるケースが37%で最多でした。単独事故や正面衝突の事故が多く、運転中のスマートフォン操作や脇見運転によるドライバーの前方不注意といった「安全運転義務違反」が事故原因の75%を占めました。シートベルトを着用していないケースもありました。

 事故で亡くなった人を年齢別でみると、25~64歳が最多の48%、65歳以上が45%と続きました。

 飲酒運転による人身事故の発生件数は、2018年からコロナ禍などで減少傾向でしたが、2022年に増加に転じ、50件台を推移。今年の上半期は67件と前年同期比で10件増えました。

 年齢別では、20歳代が最も多く16件、50歳代が15件と続きました。発生時間帯は、午前2時〜7時台と午後8時~11時台が多くなりました。

 また、ドライバーが酒を飲み終えて1時間以上たってから運転したケースが71%を占めました。事故を起こしたドライバーは、「ちょっと休めば酒が抜けて大丈夫だと思った」と説明する場合が多いといいます」。

 交通総務課によると、体重約60キロの人がビール(アルコール5%)500ミリ・リットルを飲んだ場合、アルコールが分解されるまで約4時間かかるといいます。担当者は「飲酒運転は犯罪。前日飲み過ぎたと思ったら翌日は運転しないといった意識を徹底して」と呼び掛けています。

 歩行中に犠牲になったり、大けがをした事故は、65歳未満が126人で前年同期比で2割ほど増えました。特に夜間の事故が相次ぎ、飲酒した状態で巻き込まれたのは12件あり、5人が亡くなりました。

 夜間に飲酒や病気で路上に横たわったところをはねられたのは7人(前年同期比6人増)で、うち3人が亡くなりました。

 2024年9月15日(日)

2024/09/14

🟦新型コロナウイルス感染者、1医療機関当たり6・57人 2週連続で減少、東北地方は流行続く

 厚生労働省は13日、全国約5000の定点医療機関から9月2~8日の1週間に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数が3万2443人だったと発表しました。1医療機関当たりは6・57人で、前週比0・88倍と2週連続で減少しました。

 宮城県や東京都など7都県を除き減少しました。1医療機関当たりの感染者数が多かったのは宮城県13・71人(前週11・87人)、岩手県13・43人(同15・44人)、青森県12・74人(同14・53人)、山形県12・74人(同13・51人)、秋田県12・13人(同12・65人)と東北地方が目立ちました。少なかったのは鹿児島県2・28人、沖縄県2・55人、福岡県3・02人など。

 全国約500の定点医療機関から報告された新規入院患者数は2459人で、前週比0・81倍でした。こちらは5週連続で減少しました。

 2024年9月14日(土)

2024/09/13

🟦自己増幅型の新型コロナワクチン承認へ、少量接種で免疫が持続 厚労省部会が了承

 厚生労働省の専門家部会は12日、製薬会社「Meiji Seika ファルマ」(東京都中央区)が開発した、新型コロナウイルスのオミクロン株の新系統「JN・1」に対応したワクチン「コスタイベ」(商品名)について、製造販売の承認を了承しました。遺伝物質「メッセンジャーRNA(mRNA)」ワクチンを改良した新しいタイプで、少量の接種で効果が長く続く特性があります。

 このワクチンのタイプは、レプリコン(自己増幅型)と呼ばれます。mRNAをコピーして増やす「増殖装置」の設計図も成分に組み込むことで、接種からしばらくの間、ウイルスの働きを抑える中和抗体の産生につながるmRNAが体内で増えます。このため、接種量は従来の6分の1から20分の1で済むといいます。

 同社が、約830人を対象に行った臨床試験では、接種後1カ月時点で、血液中の中和抗体量は接種前の8倍、半年時点では同4倍でした。海外製の承認済みワクチンと比べて高く、副反応の頻度には違いがみられませんでした。

 承認されれば、10月に始まる定期接種用も含めて約430万回分が供給される予定です。

 北里大の中山哲夫名誉教授(臨床ウイルス学)は、「ワクチンの選択肢が増えるのは望ましい。新しいタイプであるため、承認された場合は、国や製薬会社は安全性の調査を続け、科学的根拠に基づいた情報を丁寧に発信する必要がある」と話しています。

 2024年9月13日(金)

2024/09/12

🟦全国9大学病院、ほかの医療機関への医師派遣の取りやめ・中止を検討

 今年4月から始まった医師の働き方改革の影響で、全国9つの大学病院で、ほかの医療機関への医師の派遣を取りやめたり、中止を検討したりしていることが、病院関係者の団体が行った調査でわかりました。

 今年4月から病院に勤める勤務医に対し、夜間や休日の時間外労働を制限する働き方改革が始まり、その影響を調べるため「全国医学部長病院長会議」が82の大学病院にアンケートを実施しました。

 その結果、今年5月の時点で約1割に当たる9つの大学病院で、地方などにあるほかの医療機関への医師の派遣を取りやめたり、中止を検討したりしていることがわかりました。

 また、医師の派遣は継続しながらも、勤務間のインターバルを設けるなど勤務体制を見直したり検討したりしている大学病院は24ありました。

 今回のアンケートでは時間外労働の制限が最も影響を与える業務も聞いていて、医学部の教授の66%は「研究」と答え、研修医の78%は「診療」と答えました。

 働き方改革によって医師の労働時間は減少傾向にあるということですが、全国医学部長病院長会議の相良博典会長は、「大学病院は地域医療で重要な役割を担っており、影響が拡大し続けると医療崩壊につながるため、医師の確保が欠かせない。国には待遇の改善などを求めていきたい」と話しています。

 2024年9月12日(木)

2024/09/11

🟦「睡眠時無呼吸症候群」の検知機能、アップルウォッチに搭載へ 兆候があった場合は利用者に通知

 アップルは9日、腕時計型端末「アップルウォッチ」に「睡眠時無呼吸症候群」の検知機能を搭載すると発表しました。20日発売の「シリーズ10」(税込み5万9800円から)などに搭載し、9月中に日本でも利用できるとしています。

 睡眠中に端末を通して得られたデータを基に、症候群の兆候があるかどうか、高精度で測定します。兆候があった場合は利用者に通知し、早期発見に役立てます。医者の診断に役立つよう、睡眠時無呼吸がいつ発生したか、アプリ上で確認することもできます。この症候群は睡眠中に呼吸が何度も止まる病気で、倦怠(けんたい)感や集中力の低下を招き、居眠り運転による交通事故にもつながるとされます。

 また、ワイヤレスイヤホン「エアポッズプロ2」(同3万9800円)に補聴器機能を搭載することも発表しました。日本で今秋に利用できるようになるといいます。

 2024年9月11日(水)

🟪新型コロナ、沖縄県が独自で注意喚起へ 流行時に「拡大準備情報」を発出 

 沖縄県は19日、新型コロナウイルス感染症の流行が疑われる場合、県独自で「新型コロナ感染拡大準備情報」を発出すると発表しました。新型コロナについては、過去の感染データの蓄積が乏しいことなどから、国がインフルエンザのような注意報や警報の発令基準を設けていない一方、重症化する高齢者...