発熱や長引くせきといった症状が特徴で、子供が感染することの多いマイコプラズマ肺炎の流行が続いていて、10月27日までに全国の医療機関から報告された患者数は1医療機関当たり2・49人と、5週連続で過去最多を更新しました。
マイコプラズマ肺炎は子供に多い細菌性の感染症で、飛まつや接触で広がり、感染すると発熱や全身のけん怠感、頭痛、せきといった症状がみられます。
中でもせきは1週間以上続くことがあるほか、一部の人は肺炎が重症化したり衰弱したりして入院するケースもあります。
国立感染症研究所のまとめによりますと、10月27日までの1週間に全国およそ500カ所の医療機関から報告された患者の数は9週連続で増加し、1医療機関当たり2・49人と、1999年に現在の方法で統計を取り始めてから最も多く、5週連続で過去最多を更新しています。
都道府県別でみますと、最も多いのが愛知県で5・4人、次いで福井県で5・33人、青森県で5人となっているほか、東京都で4・84人、大阪府で33・11人などとなっています。
マイコプラズマ肺炎は秋冬に増加する傾向があり、厚生労働省は「例年より感染の広がりが著しい」として、手洗いやマスクの着用などの感染対策を呼び掛けています。
日本呼吸器学会などはマスクの着用や換気といった基本的な感染対策を徹底することや、せきなどの症状があって周囲に同じような症状の人がいる場合は医療機関を受診することなどを呼び掛けています。
2024年11月5日(火)