北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は12日、同国の新型コロナウイルス感染症流行を含む防疫の状況は「完全な安定局面に入った」と報じました。感染を疑う基準にしている発熱患者は、10日午後6時から11日午後6時までの24時間で新たに900人余り確認されたとしています。当局は、発熱患者数が新型コロナ感染確認前の水準になったとみているもようです。
国家非常防疫司令部による発熱患者の確認数は40日連続して減少し、初めて1000人を下回った形です。4月末からの累積では、10日までに人口(約2588万人)の約18%に当たる476万7000人超に達しています。このうち99・9%は回復したとし、死者の合計は10日までに74人と伝えられています。
こうした状況について「労働新聞」は、「党と国家の政策によって悪性伝染病の危機を最終的に解消できる確固とした展望が開けた」と伝え、感染を収束できる段階に入ったと報じています。
一方で、韓国の通信社「聯合ニュース」は発熱による死者が少ないことなどを挙げて「北の統計を信頼するのは難しい」と伝えているほか、ワクチンの接種も進まない中、感染の抑え込みを疑問視する指摘が相次いでいます。
2022年7月12日(火)
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