2022/08/30

🇵🇱歯周病

■歯周病とはどのような病気なのか?■

歯を取り巻く組織にかかわる歯周病は、生活習慣病の一つとされていて、40歳以上の日本人の約8割が悩んでいると見なされています。歯と歯茎(はぐき)の間の歯肉に、細菌の塊(プラーク)が異常繁殖して炎症を起こし、歯肉炎→歯周炎→歯槽膿漏へと進行する病気です。

歯肉の腫れ、出血、膿が出ていると口臭を伴います。放置しておくと、最終的には歯が抜けてしまいます。

歯周病の原因となる細菌として、十数種類が発症に深く関係しております。歯茎より上で繁殖して、歯肉炎を起こす好気性菌(酸素が必要な細菌)としては、アクチノマイセス・ビスコーサス、アクチノマイセス・ネスランディ、アクチノバジルス・アクチノマイセテン、オイコネラ・コロデンス、キャプノサイトファーガ・オクラセアなどがあります。

歯茎より下で繁殖して、歯周病を起こす嫌気性菌(酸素が不要な細菌)としては、ポルフィノモナス・ジンジバリス、プレボテラ・インテルメディア、アクチノバチラス・アクチノミセテムコミタンス、ポルフィロモナス・ジンジバーリス、フソバクテリウム・ヌクレアトゥム、トレポネーマ・デンティコーラなどがあります。

最近の研究によれば、これらの歯周病菌が全身の病気を引き起こすのではないかと疑われ、糖尿病、ガン、心筋梗塞などとの関連性も明らかになっています。

歯周病菌が血管に入り込み、体内を循環するために糖尿病の悪化の原因、心筋梗塞の引き金になります。歯周病の患者さんは、歯周病のない患者さんに比べ致命的な心臓発作を起こす危険が約2.8倍、早産の確率が7.5倍高いようです。

歯周病を原因とする炎症が、心臓の冠状動脈に脂性沈殿物を付着させ、血管腔が狭くなります。そこで、心筋梗塞や心内膜を起こしやすくなるのです。誤嚥性肺炎(黄色ブドワ球菌や緑膿菌)も起こすようです。

■歯周病の予防法と治療法■

1日1度10分間のブラッシングを行いましょう。特に歯と歯茎との間をブラッシングしてプラークを除去することが、必要となります。糸ようじなどのデンタルフロスで歯と歯の間を掃除することも、大切です。歯科医で定期的に検診を受け、歯垢や歯石を除去しましょう。

また、常に口の中を清潔にし、細菌の繁殖を防ぐために偏食をなくし、規則正しい食事をとりましょう。過労、ストレス、睡眠不足、喫煙もなくしましょう。

歯周病の薬物治療としては、嫌気性細菌に有効な抗生物質を歯周ポケットに直接注入する方法があります。麻酔をしてメスで切開し、同時に抗生物質の投与を行います。この他、レーザーで細菌数を減少させ、炎症組織を焼き取る手術も行われています。

最近では、3DS(デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム、歯科薬剤到達システム)と呼ばれる方法が実施されています。歯型に合わせた樹脂製のマウスピースの内側に薬剤を塗り、1日5分間歯にかぶせることにより歯周病菌を殺菌して減少させ、歯周病をなくす治療法です。

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