2022/08/12

🇩🇰急性大腸炎

細菌が原因で大腸に起こる炎症

急性大腸炎(大腸カタル)とは、急性胃腸炎の中で、主として赤痢、大腸菌、サルモネラ菌、カンピロバクターなどの細菌が原因となって、嘔吐(おうと)を伴わずに、炎症が大腸に限局しているような疾患を指します。

実際には、急性胃腸炎と急性大腸炎の区別は、臨床症状だけでは付きにくいものです。

急性大腸炎の症状としては、急性胃腸炎と同じように腹痛、下痢、発熱を伴います。特に下腹痛があり、しばしば渋り腹で、便意を催したりもします。下痢の便には、粘液、うみ、時には血液が混じります。

血便が出る腸炎について、かつては「血便すなわち赤痢」という考えが強かったのですが、近年では赤痢菌による血便はほとんどみられなくなりました。現在、血便を出す下痢症で頻度の高いのは、サルモネラ菌とカンピロバクターによるもの。食中毒の原因菌として有名なサルモネラ菌とカンピロバクターは、腸炎の原因菌となることも多いのです。ほかに、病原大腸菌による血便もあります。

細菌に有効な抗生物質で治療し、食事制限

サルモネラ菌は抗生物質を使っても使わなくても、全身状態の管理さえしっかり行えば、その効果はほとんど変わらないと見なされています。

カンピロバクターには、抗生物質のエリスロマイシンが効果的。そのほかの原因菌による場合も、その細菌に有効な抗生物質が用いられます。

全身状態の管理は、胃腸炎と同じで、食事制限を行い、水分を十分に摂取します。下痢が少し治まったら、流動食から普通食へと移行していきます。なお、口から食べ物が取れない場合は、輸液を行う必要があります。

0 件のコメント:

コメントを投稿

🟩滋賀県の養鱒場で国内2例目の「レッドマウス病」確認、イワナ34万匹を殺処分

 滋賀県は20日、同県米原市の醒井(さめがい)養鱒(ようそん)場で飼育していたイワナの稚魚で、サケ科の魚類で口などから皮下出血する「レッドマウス病」を確認したと発表しました。国内2例目で、約34万匹を殺処分しました。人には感染せず、魚を食べても人体に影響はないといいます。県は感...