世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は22日、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)について、収束宣言は「まだ遠い」との見方を示しました。
パンデミックについて、テドロス事務局長は14日、「終わらせる上でこれまでで最も有利な状況にある」「終わりが視野に入ってきた」と述べました。アメリカのジョー・バイデン大統領は18日に放映されたインタビューでさらに踏み込み、「アメリカでは終わった」と述べていました。
しかし、テドロス事務局長は22日、アメリカのニューヨーク市で国連総会に合わせて開いた記者会見で、「終わりが視野に入ったのであって、終わりに到達したわけではない」と述べました。
続けて、「私たちは長く暗いトンネルの中で2年半過ごしてきたが、ようやく終わりにある光がかすかに見えるようになってきたところだ」として、「しかし先はまだ長く、トンネルはまだ暗い。注意しなければつまずきかねない障害物も多い」「我々はまだトンネルの中にいる」と強調しました。
テドロス事務局長は世界がパンデミックを終わらせる上で絶好の状況にあるのに変わりはないと強調した上で、世界の1週間当たりの死者数は減少し続けており、ピークだった2021年1月の10%となっていると説明したものの、「大半は防ぐことができたにもかかわらず、今も1週間に1万人が死亡しているというのは多すぎる」と慢心を戒めました。
2022年9月24日(土)
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