アメリカ当局は6日、新型コロナウイルスのワクチン接種について、インフルエンザの予防接種のように1年に1回になる可能性があるとの考えを示しました。これまでは初期接種後、数カ月ごとのブースター接種(追加接種)を推奨していました。
ホワイトハウスの新型コロナ対策チームのアシシュ・ジャー調整官が、同日の記者会見で明らかにしました。同氏は「予想外の変異型が出た場合を除いて、新型コロナのワクチンを毎年接種すれば、1年を通して重症化を防げる方向に進んでいる」と話しました。高齢者など重症化のリスクが高い人は1年に1回以上の頻度で接種が必要となる可能性があるとも指摘しました。
アメリカでは、12歳以上を対象に新型コロナウイルスの従来型と、「BA・5」などオミクロン型の派生型の双方に対応する2価ワクチンの接種が、本格的に始まりました。ドラッグストア大手のCVSヘルスとウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどは、同ワクチンの接種受け付けを開始しています。ホワイトハウスは9月中に数百万人の接種を目指し、ワクチンの無償提供を継続する方針も明らかにしました。
一方、ジャー調整官は12歳未満の接種について、「今後ブースター接種についてアップデートできることを予想するが、現時点で共有できる具体的なタイムラインはない」と述べました。
2022年9月7日(水)
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