新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA(ココア)」について、河野太郎デジタル大臣は、感染者の全数把握が簡素化されることに伴って、機能を停止にする方針であることを明らかにしました。
COCOAは、新型コロナウイルスに感染した人と濃厚接触をした可能性がある場合に通知される、国が運用するアプリです。
このアプリについて、河野大臣は、13日の閣議後の記者会見で「ルールが変わり、COCOAを活用する前提が変わるので機能停止ということになる」と述べ、機能を停止にする方針を明らかにしました。
感染症法に基づいて医療機関に求めていた、すべての感染者の届け出を高齢者などに限定する運用が9月26日から全国一律の措置として始まることに伴い判断したとしています。
COCOAの機能を停止する日程などについては、今後発表するとしています。
また、河野大臣は「総括をしっかりとして、次のパンデミック(世界的大流行)につないでいくということをやらなければいけない」と述べ、COCOAを運用する上での課題などについて検証する考えを示しました。
松野博一官房長官は記者会見で、委託先企業などとの累計契約額はおよそ13億円で、ダウンロード数は4000万件程度だったと明らかにしました。「行動変容を促す効果が一定程度あった」と評価しました。
COCOAは2020年6月の提供開始の直後から不具合が相次ぎました。2021年2月には接触しても通知されない状態が4カ月ほど続いていたことが発覚し、会計検査院が厚生労働省に是正改善を要求しました。
2022年9月13日(火)
0 件のコメント:
コメントを投稿