東アフリカのウガンダで発生したエボラ出血熱で、世界保健機関(WHO)は5日、疑い例を含めた感染者が63人となり、うち29人が死亡したと発表しました。
スイス・ジュネーブで記者会見したWHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は、隣国コンゴ民主共和国(旧ザイール)で最近起きたエボラ出血熱の発生ではワクチンにより感染拡大が抑制できたものの、同じワクチンはウガンダで発生した株のウイルスには効果がないと説明。これまでに10人の医療従事者が感染し、うち4人が死亡、4人が回復したと説明しました。
テドロス事務局長によると、ウガンダ4県で発生が報告されており、WHOは同国政府の対策を支援しています。
エボラ出血熱の最近の流行では、コンゴ民主共和国東部で2018年8月から2020年6月にかけて2200人以上が死亡した事例があります。
今回のウガンダでの流行は2012年に広がった「スーダン株」と同じ系統のウイルス。この株に対しては既存のワクチンが十分に有効かどうかの検証がされていません。
2022年10月6日(木)
0 件のコメント:
コメントを投稿