2022/10/30

🟧オミクロン型の「BQ・1」と「XBB」、大きなリスク変化なし WHOが指摘

 世界保健機関(WHO)はオミクロン型の新たな変異ウイルスで、日本でも感染が確認されている「BQ・1」と「XBB」のウイルスについて、現時点では、これまでのオミクロン型と比べ、大きなリスクの変化はないとする最新の知見を公表しました。

 新型コロナウイルスの変異や、そのリスクについて調査しているWHOの専門家グループは28日、オミクロン型の新たな変異ウイルス「BQ・1」と「XBB」について、最新の知見を公表しました。

 このうち、ヨーロッパやアメリカを中心に感染が拡大している「BQ・1」については、これまでのオミクロン型に比べて感染者に占める割合が増える傾向にあり、免疫から逃れる能力が高い可能性があるものの、まだ明確なデータはないと指摘しました。

 一般的に、ウイルスが免疫から逃れる能力が高いと、ワクチン接種後の感染や再感染のリスクが高くなりますが、現時点では、さらなる調査が必要だとしています。

 また、シンガポールやインドなどで感染が広がっている「XBB」についても、一部の国で感染力の高さが指摘されているものの、これまでのオミクロン型に比べ、今の段階では、免疫から逃れる能力や重症化率が高いとはいえないとしています。

 こうしたことからWHOは、これら2つの新たな変異ウイルスについて、現時点では、これまでのオミクロン型と比べ、大きなリスクの変化は見られないと指摘し、今後も評価を続けるとともに、各国に対して、監視の継続を呼び掛けています。

 2022年10月30日(日)

0 件のコメント:

コメントを投稿

🟥保健医療の国際人材育成拠点を東京都に設立 途上国から受け入れ

 誰もが負担可能な費用で公平に医療を受けられる「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」を推進するため、日本政府と世界銀行、世界保健機関(WHO)は6日、途上国の政策担当者の育成を担う拠点「UHCレッジハブ」を東京都内に設立した。日本は国民皆保険など、保健財政にかかわる知見...