中国の国家衛生健康委員会は24日、中国本土で23日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者(入国者除く、無症状含む)が3万1444人となったと発表しました。1日の感染者数が3万人を超えるのは初めてで、中国が統計に無症状患者を含めるようになった2020年4月以降過去最多を更新しました。
中国政府は厳格な行動制限などの防疫措置でコロナを封じ込める「ゼロコロナ」政策の堅持を掲げていますが、ここにきて感染者が急増しており、当局は対策を巡る難しい判断を迫られています。
これまでの1日当たりの新規感染者数は、上海市が都市封鎖(ロックダウン)されていた今年4月13日の2万9317人が過去最多でしたが、それを約7カ月ぶりに上回りました。
4月当時は上海市の感染者が大部分を占めていたものの、現在は広東省や重慶市、北京市、四川省などを中心に感染は中国全土に拡大しています。
11月11日に中国政府が「ゼロコロナ」政策の一部緩和を発表したことで、これまでのところ都市全域での大規模な封鎖は実施されていないもようですが、各地で地区や居住区単位などで封鎖したりと厳しい行動制限が続いています。
上海市では24日から、市外から訪れた人を対象に、5日間は商業施設や飲食店に立ち入ることを禁止する措置をとりました。首都北京市でも、入市者に対し3日連続のPCR検査を義務付けたほか、飲食店の店内飲食を停止し、市民には在宅勤務を求めるなど、日増しに対応が強化されています。
2022年11月25日(金)
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