中国では新型コロナウイルスの感染者が3日連続で過去最多を更新し、「ゼロコロナ」政策のもと、厳しい行動制限などを伴う感染対策がとられています。
中国政府によりますと、25日に確認された新型コロナウイルスの感染者は、首都・北京市で初めて2000人を超えたほか、すべての省や自治区などを合わせて約3万4000人(入国者除く、無症状含む)となり、3日連続で過去最多を更新しました。
中国では「ゼロコロナ」政策のもと、厳しい行動制限などを伴う感染対策がとられていますが、これに対して人々の不満が高まっていて、このうち新疆ウイグル自治区の中心都市、ウルムチ市で人々が抗議活動を行っているとする映像が25日からインターネット上に相次いで投稿されました。
中国のSNS微博やツイッターに出回った映像では、市役所前など複数の場所に多数の市民が集まり、大声で「封鎖を解除しろ」「人民に奉仕せよ」とスローガンを叫んでいました。武装した警察官と市民がにらみ合い、一部では、当局との衝突も起きた模様です。少数民族のウイグル族への締め付けを強める自治区で、大規模なデモは極めて異例。ただ、今回デモに参加したのは漢族が中心とみられます。
ウルムチ市では8月から断続的に3カ月以上も外出規制が続き、不満がたまっていました。
ウルムチでは24日、高層マンションで起きた火事で10人が死亡した後、感染対策で逃げ道が封鎖され、火災現場に消防車が近付けず救助が遅れたという情報が広がりましたが、地元政府は記者会見を開いて否定していました。
インターネット上には、内陸部の重慶市などほかの地域でも厳しい対策に不満を訴えているとする映像が出回っており、各地で抗議活動が起きています。
2022年11月26日(土)
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