中国で新型コロナウイルスの感染データが発表されない状況が続く中、現地の感染症の専門家は「人口のおよそ80%がすでに感染した」という見解を明らかにしました。具体的な根拠は示されていませんが、昨年末時点で約14億1000万人の人口のうち11億2000万人が感染した可能性があります。
これは、国の感染症対策を担う中国疾病予防コントロールセンターで首席専門家を務める呉尊友(ご・そんゆう)氏が21日、中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」で明らかにしました。
この中で、呉氏は22日の春節(旧正月)前後の連休で大勢の人が移動し局地的に感染者が増えるかもしれないとしたものの、「今後2、3カ月の間に全国的に大規模なリバウンドや感染の第2波が起きる可能性は低い」という見方を示しました。
呉氏は今年、国政助言機関、全国政治協商会議(政協)の委員にも選出された中国を代表する疫学の専門家でもあります。
一方、中国疾病予防コントロールセンターは21日、春節(旧正月)連休を控えた13日から19日に、医療機関で新型コロナウイルス感染症に関連した死者が1万2658人に上ったと発表しました。同センターの先の報告では、昨年12月8日から今年1月12日までに本土の医療機関で5万9938人がコロナ関連で死亡していました。
2023年1月22日(日)
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