岡山大学の頼藤貴志教授らの研究チームは、同大学で実施した新型コロナウイルスワクチンの4回目接種における副反応の調査結果を発表しました。3回目接種時と比べ、主観的な判断で副反応が軽かったと答えた割合が過半数に上りました。接種を考える際の参考にしてほしいとしています。
2022年11月から2023年1月に接種を受けた10歳代から60歳代以上の大学職員と学生、計955人が回答しました。うち4回目接種だった922人の回答を分析しました。全員がアメリカのモデルナ製のオミクロン型対応ワクチンを接種しました。
発熱割合は接種回数を経るごとに減少しました。3回目接種後に37・5度以上の発熱をした割合は67・5%であったのに対し、4回目接種後は44・9%に下がりました。30歳代以上では37・5度以上の発熱があった割合は3~4割で、5割前後の20歳代以下と比べて割合が低くなりました。一方、ワクチンを打った後に痛みを感じた人は8~9割に上りました。
頭痛や倦怠(けんたい)感、筋肉痛など、その他の副反応の症状についても、3回目より重い副反応を経験したと答えた割合は高くても15%程度でした。
頼藤教授は「感染が続く中でワクチン接種を前向きに検討する参考にしてほしい」と話しています。
4回目接種は原則として、新型コロナの従来型とオミクロン型の両方に対応する「オミクロン型対応ワクチン2価ワクチン」を使います。政府が23日に公表した最新の状況によりますと、これまでに国内で新型コロナのオミクロン型に対応したワクチンの接種を受けた人は5052万642人で、全人口に対する接種率は40・1%となりました。このうち、65歳以上の高齢者は2456万4303人で接種率は68・4%でした。
2023年1月23日(月)
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