新型コロナウイルスの感染が広がる中国の国家薬品監督管理局が、アメリカの製薬大手ファイザーの飲み薬「パキロビッド」のジェネリック医薬品(後発薬)を国内で製造、供給できるようファイザーと交渉していると、ロイター通信が6日報じました。中国側は1月下旬の春節(旧正月)までにまとめたい意向だといいます。
パキロビッドの臨床試験では、重症化リスクのある人が発症早期に飲み始めると、入院や死亡を9割近く抑えられました。中国では昨年2月に緊急使用が許可されているものの、極度の品薄状態となって非正規の取引や価格のつり上げが起き、一時は1箱1万元(約19万円)に価格が高騰していました。
国家薬品監督管理局は昨年12月、ファイザーとの交渉合意を見越して複数の国内メーカーと製造に向けて協議。一部メーカーはすでに、後発薬がパキロビッドと同じように体に吸収され、効果を発揮できるかどうかを検証する試験を始めているといいます。
2023年1月8日(日)
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