政府は、昨年末から中国を対象に強化している水際対策について、早ければ2月下旬に緩和する方向で調整に入りました。中国本土からの直行便での入国者全員に行っている新型コロナウイルス検査は、対象者を無作為で抽出するサンプル検査に切り替える方向です。航空機の到着を成田、羽田、関西、中部の4空港に制限している措置は撤廃し、増便も認めます。
これまでに入国者から未知の変異型ウイルスは検出されず、全員検査の必要性は薄れたと判断しました。出国前72時間以内の陰性証明の提示は、引き続き求める方針です。
第三国経由でも7日以内に中国本土に滞在歴のある入国者や、マカオからの直行便での入国者も現在は全員が検査対象ですが、緩和後はサンプル検査も行わない方向です。
厚生労働省によると、中国本土からの入国者の陽性率は1月下旬以降、1%未満で推移。ウイルスのゲノム解析で検出されたのは、国内で検出歴のあるオミクロン型の新系統のみでした。
2023年2月11日(土)
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