秋田県大館市の工場で医薬品医療機器法(薬機法)などが定めた検査をせずに医薬品を製造したなどとして、秋田県は24日、ニプロファーマ(大阪府摂津市)に業務改善命令を出しました。原因究明や組織体制の再構築を求め、1カ月以内に改善計画を出すよう命じました。
外部の指導を受けて同社が再試験したところ、品質に問題はなかったといい、自主回収はしていません。秋田県は健康被害が起きる恐れはなく、これまでに被害報告もないとしています。
秋田県医務薬事課によると、大館工場で2012年と2019~2022年に製造された注射剤38品目と局所麻酔に使う貼り薬などの計42品目で法令違反がありました。
ニプロファーマは「迷惑と心配をかけ深くおわびする。本命令を厳粛に受け止め、信頼回復に向け全力を挙げて再発防止に努めていく」とのコメントを出しました。その上で、「品質に影響があると考えられる製品は確認されておらず、製品の自主回収は行っていない」としています。
2023年2月26日(日)
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