厚生労働省は、新型コロナウイルスワクチンについて、4月以降もすべての接種対象者の無料接種を継続する方針を固めました。次の追加接種については、今年秋冬に実施する方向で調整しています。
新型コロナウイルスワクチンは、予防接種法に基づいて無料接種されています。3月末で無料接種の期限を迎えるため、専門部会が4月以降の対応について検討してきました。8日の専門部会で今後の対応方針を示すのを受けて、厚労省は3月までに新たな接種方針を正式決定します。
国内では高齢者らは5回目、それ以外の12歳以上は4回目まで接種が認められています。 接種対象者については引き続き、高齢者などの重症化リスクがある人を優先します。ただ、重症化リスクがなくても重症化するケースもあるため、これまで同様、当面は無料接種を継続します。5~11歳の子供や生後6カ月~4歳の乳幼児への接種についても、接種開始からの期間が短いことを考慮して、引き続き無料接種を継続します。
従来型とオミクロン型由来の成分を含む「2価ワクチン」は昨年9月から、高齢者など重症化リスクの高い人から接種を開始。重症化予防効果は接種後6カ月以上、死亡予防効果は接種後10カ月以上続くとする知見から、厚労省は追加接種の時期について、前回から1年が経過する今年秋から冬に実施することが妥当と判断したとしました。
ただ、重症化リスクがある人については、秋冬を待たずに接種することを念頭に置いて準備を進め、変異ウイルスの流行状況や海外の動向を踏まえて最終判断します。
2023年2月7日(火)
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