1968年に発覚した国内最大級の食品公害「カネミ油症」の被害者団体と国、原因企業のカネミ倉庫(北九州市)による3者協議が24日、福岡市内で開かれました。カネミ倉庫は、認定患者が亡くなった際に支払う「香典」について、現在の2万円から10万円に増額する意向を伝えました。患者団体は受け入れる方針。
カネミ油症患者には毎年、健康実態調査への協力支援金19万円と、カネミ倉庫からの給付金5万円などが出されているものの、被害者団体は「他の公害被害者と比べて低額で、患者の生活は苦しい」と訴えています。
カネミ倉庫は「医療費とは別に弔意を表したい」として、患者が亡くなった際に2万円を支払ってきましたが、患者団体は20万円を求め、交渉が続いていました。
香典の支払いは昨年10月1日に逆上り、すでに支払われた約30人には差額の8万円を追加するとしています。
カネミ油症の認定患者の累計は、今年3月末時点で2370人。
2023年6月25日(日)
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