2023/06/25

🟧2022年の年間死亡者、過去最多の156万人 コロナ禍の影、増える老衰死

 2022年1年間に国内で死亡した日本人は156万人余りと、前の年より9%近く増え、1899年に統計を取り始めて以降、過去最多となりました。今後も増え続け、2040年には約167万人に達する見込みです。

 厚生労働省の人口動態統計によりますと、昨年1年間に国内で死亡した日本人の数は、概数で156万8961人で、前の年より12万9105人、率にして8・9%増え、過去最多を更新しました。

 新型コロナウイルス感染症の流行下で、前年から死者は約12万9000人増え、増加幅は戦後最大でした。

 死亡した人の数は1989年(平成元年)と比べると約2倍、この20年でも1・5倍に増えています。

 年代別では、80歳以上の死者が計10万9000人増え、前年からの増加数の約85%を占めます。

 死因ごとにみますと、最も多いのは「がん」で38万5787人と全体の24%を占めていて、次いで、急性心筋梗塞(こうそく)や心不全などの「心疾患」が23万2879人(14%)、「老衰」が17万9524人(11%)などとなっていて、「新型コロナ」で死亡した人は4万7635人でした。

 老衰による死者が前年より約2万7000人増えており、高齢化と新型コロナの影響が死者増につながったと厚労省はみています。

 国立社会保障・人口問題研究所がまとめた将来推計人口によりますと、1年間に死亡する人の数は今後も増え続け、2040年には約167万人とピークを迎えた後は減少に転じるものの、2070年まで年間150万人以上で推移する見込みです。

 2023年6月25日(日)

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