厚生労働省は5日、乳がんの遺伝子検査「オンコタイプDX」について、公的医療保険の対象とすることを決めました。厚労相の諮問機関・中央社会保険医療協議会(中医協)で同日、了承されました。9月1日から適用となります。
検査の対象は、女性ホルモンに反応し、がんが増殖するタイプの早期患者。採取したがん組織に含まれる21個の遺伝子を解析し、再発のリスクを点数化、抗がん剤治療をするかの判断などに役立てます。
検査費の公定価格は43万5000円で、3割負担だと13万500円。所得によっては、医療費の自己負担に上限を設ける高額療養費制度の適用となります。年1万8700人が検査を受けると推計されています。
この検査は2021年12月、製造販売元のエグザクトサイエンス社の開発が遅れ、保険適用が見送られました。今回、同社が開発を終えたため、中医協で改めて審議されました。
2023年7月6日(木)
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