鹿児島県では、さまざまな感染症の流行が拡大しています。6月30日に発表されたインフルエンザの1医療機関当たりの1週間の報告数は、全国最多の18・09人でした。新型コロナウイルスの1医療機関当たりの1週間の報告数も、全国で2番目に多い11・71人となっています。
鹿児島県によりますと、6月25日までの1週間に、県内91の医療機関から寄せられたインフルエンザ感染者の報告数は、1医療機関当たり18・09人で全国最多です。2位の宮崎県の6・81人の2・6倍で、全国でも突出して多く、6月22日から県内全域に流行発生注意報が出されています。
保健所別では、伊集院46人、西之表40人、川薩38・14人などとなっていて、流行発生警報の目安となる30人を超えているところもあります。
学校への影響も出ていて、6月25日までの1週間で、インフルエンザによる学級閉鎖が小学校13校と高校3校の合わせて16校で、学年閉鎖が小学校9校で行われました。
新型コロナの1医療機関当たりの報告数は前の週より1・22倍多い11・71人で、沖縄県の39・48人に次いで全国で2番目に多い状況が続いています。
6月28日時点で、医療機関に入院中は299人、宿泊施設で療養中は4人です。重症者は1人で、病床使用率は17・8%です。
そのほかの感染症も増えていて、子供を中心に感染するいわゆる夏風邪の一種「ヘルパンギーナ」の報告数は、1医療機関当たり12・25人でした。県内全域で流行発生警報が継続しています。
こうした状況を踏まえ、県は「両感染症の感染拡大が続く要因については不明」とし、同時流行に備え、体温確認や手洗い、換気、適切なマスク着用といった基本的な感染対策に取り組むよう呼び掛けています。
2023年7月2日(日)
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