入れ歯がなくてもほとんどのものを食べられる目安とされる、20本以上の歯がある人の割合は80歳では推計で51・6%と、2人に1人以上となったことが、厚生労働省の歯科疾患実態調査でわかりました。
20本は入れ歯なしにほとんどのものを食べられる目安とされていて、厚労省は80歳になっても20本以上を保つことを目指す取り組みを進めています。
調査は2022年11月、12月、全国で地域を抽出し、2709人に歯科医による診察やアンケートを実施した。それによりますと、20本以上の歯がある人の割合は75歳から79歳では55・8%(前回比0・3ポイント減)、80歳から84歳では45・6%(前回比1・4ポイント増)でした。
これをもとに80歳を推計すると51・6%となり、2016年の前回の調査より0・4ポイント増加していました。
一方、「歯周ポケット」と呼ばれる、歯と歯ぐきの境目の溝が4ミリ以上あり、歯周病の疑いがある人は15歳以上のすべての年代で47・9%に上りました。
また、過去1年間に歯科検診を受診した人の割合は58・0%で、特に30歳代から40歳代の男性の受診率が低い傾向だったということです。
厚労省は、「歯の健康に対する意識の向上で、80歳でも十分に歯が残っている人は増加傾向にある。今後もすべての年代を対象に歯科検診の受診率の向上に向けた取り組みを進めたい」としています。
2023年7月2日(日)
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