東京消防庁によりますと、31日都内では、午後3時までに12歳から99歳までの男女合わせて49人が熱中症の疑いで救急搬送されたということです。
このうち、80歳代の男性1人が重症で、18人が中等症、30人が軽症だということです。
のどが渇く前にこまめに水分補給するなど、熱中症への注意が必要です。
一方、東京都東村山市で29日から30日にかけて、高齢の男女合わせれ4人が住宅の中で死亡しているのが見付かり、警視庁は発見当時、室内が高温だったことなどから熱中症の可能性もあるとみて、詳しい状況を調べています。
29日午後6時前、東村山市秋津町の住宅でこの家に住む91歳と84歳の夫婦が自宅の寝室で死亡しているのを訪れた介護職員が見付け、110番通報しました。
警視庁によりますと、夫婦は2階の寝室のベッドの上で倒れていて、窓やドアは閉め切られた状態だったということです。
扇風機は回っていましたが、寝室に設置されたエアコンのスイッチは入っていませんでした。
また、30日午後3時ごろには、東村山市青葉町の住宅でこの家に住む70歳代の男女とみられる2人が寝室のベッドの上で死亡しているのが見付かりました。
当時、扇風機が回っていて窓も少し開いていましたが、エアコンは入っていなかったということで、死後数日が経過しているとみられています。
警視庁はいずれも発見当時、室内が高温だったことなどから熱中症の可能性もあるとみて、詳しい状況を調べています。
東村山市の東側に位置する東京都練馬区は最高気温が30日が37・7度、29日が36・7度と7月24日以降、連日猛暑日が続いていました。
東京都監察医務院によりますと、都内では7月に入って27日までに、熱中症の疑いで40歳代から90歳代の男女合わせて70人の死亡が確認されたということです。
このうち63人は屋内で倒れていて、クーラーの設置がなかったのが14人、クーラーは設置されていたものの動いていなかったのが38人、クーラーが動いていたのが10人、不明が1人となっています。
昨年は7月の1カ月間に93人の死亡が確認されていました。
2023年7月31日(月)
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