11日も各地で気温が上がり、全国の57の観測点で猛暑日となりました。熱中症とみられる症状での救急搬送が相次いでいます。
埼玉県によりますと、11日午後4時の時点で、合わせて72人が熱中症の疑いで救急搬送されました。
このうち、重症が3人、中等症が21人、軽症が48人となっています。また、65歳以上の高齢者は45人で、全体の6割以上を占めています。
埼玉県は、室内でも適切にエアコンを使用することや、こまめに水分を補給するなど、熱中症の対策を徹底するほか、周りにいる子供や高齢者に声掛けを行うよう呼び掛けています。
東京消防庁によりますと、11日、都内では午後3時までに、10歳代から90歳代の男女合わせて52人が熱中症の疑いで救急搬送されたということです。
このうち、13人が中等症、39人が軽症だということです。
東京消防庁は、のどが渇く前にこまめに水分を補給するなど対策を徹底するよう注意を呼び掛けています。
11日午前10時半すぎ、岐阜県各務原市の川島小学校から「子供が気分の悪さや体のだるさを訴えている」と通報がありました。
市の教育委員会や学校によりますと、学校では午前9時半ごろから児童約730人が校庭に出て学校の創立150周年を祝う記念の航空写真を撮影していましたが、約50人が気分の悪さや体のだるさなどを訴えたということです。
消防がこのうち19人を熱中症の疑いで病院に搬送しましたが、全員、意識はあり重症の児童はいないということです。
市の教育委員会によりますと、熱中症対策のガイドラインに基づいて、児童には帽子をかぶらせ水筒を持たせていたということです。
各務原市に隣接する岐阜市の気温は、午前10時半に30・7度、午前11時には32・3度を観測していました。
2023年7月11日(火)
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