東京都の新型コロナウイルスの感染者数は前の週の1・1倍と、3週続けて増えていて、専門家は「夏休みは人の往来が増える時期で、高齢者への感染の機会を減らすことが重要だ」として、重症化リスクの高い高齢者に接触する場合は基本的な感染対策をとるよう呼び掛けています。
13日、東京都庁で感染症の対策会議が開かれ、この中で都内の新型コロナの感染者数について公表されました。
それによりますと、定点把握の対象になっている都内419の医療機関のうち、416カ所から報告があり、感染者数は7月9日までの1週間で合わせて3152人で、1医療機関当たりでは7・58人となりました。これは前の週の6・85人の1・1倍と、3週続けて増えています。
東京都医師会の猪口正孝顧問は、「感染者数は緩やかに増加している。夏休みは人の往来が増える時期で、高齢者への感染の機会を減らすことが重要だ」として、重症化リスクの高い高齢者に接触する場合は状況に応じてマスクをつけるなど、基本的な感染対策をとるよう呼び掛けました。
このほか会議では、幼い子供がかかりやすいウイルス性の感染症のヘルパンギーナやRSウイルス感染症についても、感染が広がっていると報告があり、換気や手洗い、うがいなどの徹底が呼び掛けられました。
ヘルパンギーナは、定点医療機関当たりの患者報告数は8・0人で、前週の8・22人から横ばいで、4週連続で警報レベルの基準値「6」を超えています。
2023年7月15日(土)
0 件のコメント:
コメントを投稿