アメリカの食品医薬品局(FDA)は、経口避妊薬を医師の処方箋なしに薬局などで販売することを承認しました。
アメリカでは人工妊娠中絶を巡って国を二分する議論となっていて、昨年は連邦最高裁判所が「中絶は憲法で認められた権利」だとした50年前の司法判断を覆したことから、共和党が強い州を中心に中絶を厳しく制限する動きが相次いでいることから、避妊薬の市販を求める声が高まっていました。
アメリカのFDAは13日、アイルランドの製薬大手ペリゴ社の経口避妊薬「オピル」を薬局やオンラインで販売することを承認しました。
FDAによりますと、この経口避妊薬はアメリカでは1973年に処方薬として承認され、毎日、同じ時間に服用することで避妊の効果を高め、適切に服用すれば安全で効果的だとしています。
ペリゴ社によりますと、この避妊薬は2024年初めにもアメリカ国内のドラッグストアやコンビニ、オンラインで買えるようになる見通し。
アメリカでは年間600万件の妊娠のうち、45%は意図しない妊娠とされます。避妊薬を入手しようとした女性の3人に1人は障壁を感じたことがあるといいます。
2023年7月14日(金)
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